レクリエーションは介護において重要

これらぼ

介護施設などで積極的に取り入れているレクリエーション。高齢者にとってはどのような意味をもつのでしょうか。体を動かすだけじゃない何かがそこにはあります。

高齢者にとってのレクリエーション

レクリエーションは、「re=再」「create=つくる」からくる言葉で「つくりなおし」という意味でした。それが転じて「再びつくる、元気回復」という意味に変わったのです。

今では、空いている時間にする楽しいことを指しています。ここで大切なのは自発的に行うということと、多くは集団で行う活動であるということです。特に高齢者の場合は、ちょっとした遊びでも、「やりましょう」と言っても断ってしまうケースが多いものです。

レクリエーションの多くはグループで行うことが多いですね。これは、みんなで集まることの楽しさや、コミュニケーション能力を高めて集団の中で役割を果たすことで、自分の存在価値を高めるという意識につながっています。

介護においては、楽しみながら体を動かすというレクリエーションは、脳にも刺激を与えます。レクリエーションの中には、寝たきりの高齢者でも参加できるもの、認知症高齢者でも参加できるもの、介護予防に効果的なものなど様々なものがあります。

高齢者のレクリエーションのポイント

高齢者のレクリエーションの時には、特に体力面と精神面で気を付けることがあります。

ウォーミングアップをしっかりと
高齢者は、すぐに動くことができません。ですが、つい今までどおりに動こうとしてしまいます。ですから、まずはしっかりとウォーミングアップをすることが大切です。

グループ作りには注意が必要
グループでのレクリエーションの場合は、どういったメンバー構成にするかを慎重に決める必要があります。すでに多くの経験を積み、生活背景も違うのですから、だれとでも仲良く楽しめるとは限りません。

反射的な遠慮への配慮
無理強いできませんが、多くの高齢者は、つい反射的に誘っても断ってしまう場合があります。しばらくしてもう一度を声をかけるなど試してみることが必要です。

役目を持ってもらう
すでに多くの経験を積んでいる高齢者には、「楽しいですよ、いかが」といった誘いよりも、「これ、お願いします」と行った役割をもった立場を与えるほうが参加しやすいのです。

終わる時間のタイミングを逃さない
体力的にも精神的にも高齢者は、集中力が突然切れてしまうことがあります。また、やり過ぎはすぐに体調に出てきます。終わるタイミングは、見逃さないようにしましょう。

プライドを傷つけない
同じゲームでも、子どもたちと一緒にやるゲームと、高齢者だけでやるゲームは区別します。あまりに子どもっぽいゲームでは、大人のプライドが傷つくのです。また、関心があっても自信のないことには臆病です。気遣いをもった声かけが必要です。

レクリエーションに関連する資格

レクリエーションの計画を立てたり、実践したりするために特に専門的に勉強を行った人たちが得ることができる資格があります。

レクリエーション・インストラクター
レクリエーション・インストラクターは、ゲームや歌、集団遊び、スポーツなどのアクティビティを効果的に利用して、参加者の目的にあったプログラムを企画・展開することができます。保育士や幼稚園教諭、小・中学校教員、介護福祉士、社会福祉協議会職員、ホームヘルパーといった方々が資格を取得しています。

レクリエーション・コーディネーター
レクリエーション・コーディネーターは、組織や団体が行うレクリエーション活動において、人材や資源のネットワーク力、事業の企画・展開力、グループリーダー力など、組織や団体において必要な能力をもって活動します。県や地域組織の職員、NPO法人や民間団体の職員といった方々が資格を取得しています。

福祉レクリエーション・ワーカー
特別養護老人ホーム、老人健康保健施設、デイサービス、介護予防事業、地域サロン、障害者施設、保育園、幼稚園などで、レクリエーションの企画・展開を行います。特定の対象者個々に合わせたプランの作成や、活動のアレンジを行います。対象者一人ひとりに合った支援を目指しているので、介護職員、生活相談員、ケアマネージャー、施設長、理学療法士、作業療法士、ホームヘルパー、保育士、幼稚園教諭といった方々が資格を取得しています。