日本人の死因1位の「がん」 予防するには?

これらぼ

1980年以降の日本人の死亡原因の1位は悪性新生物、つまりガンです。それ以降がんのトップは揺るいでいません。日本人はガンになりやすいのでしょうか。

日本人の死亡原因のトップがガン

それまで1位になっていた脳血管疾患が影をひそめ、今やがんは、多くの日本人が、死ぬときはガンだろうなというほどに、ガンによる死亡者は増えています。

これは、単に日本人がガンになりやすいであったり、ガン患者の死亡率が上がっているであったりするというよりも、病気が医学の進歩や定期健診等による早期発見により治っているということのほうが大きいようです。

もちろん、実際には、日本人のがん罹患率や死亡者数は増えています。しかし、死亡率は減少傾向にあるのです。がん死亡者が増えたのは、日本が超高齢社会になったことと関係しています。

ガンは免疫力の低下で発症しやすく、高齢者ほど免疫力が低下しているからです。この現象は、少子高齢化が進めば、さらに顕著になることでしょう。年齢別に見ると、がんの死亡者の多くが60歳以降と言結果が出ています。しかし、医療の進歩は、確実に死亡率を下げています。

ガンは全身に発生する病気

ガンは、心臓の除くほとんど全身に発生する病気です。ですから、その部位ごとに検査の仕方、症状の出方、治療方法などが変わってきます。主ながんの症状とその発症臓器は以下のようになります。

肺がん:慢性的な咳が1ヶ月以上続き、血痰や喀血が見られるようになります。
胃がん:胸やけ、胃の痛み、吐き気、嘔吐、腹部膨満感といった、胃潰瘍に似た自覚症状があらわれることがほとんどです。
肝臓がん:初期の症状がないことから、早めの発見が難しいガンです。進行してくると、右上腹部痛や黄疸が現れます。
食道がん:初期は症状がなく、あるときから、食べ物が飲み込みにくくなったり、声がかすれてきます。
すい臓がん・膵がん:初期での発見が難しいガンです。進むにつれ、背中の痛みや黄疸が現れます。
大腸がん:最近検査が進んできましたが、初期症状はなく、ある程度進んだ段階で血便が出てくるようになります。
腎がん:血尿が出で、腹部にしこりや痛みを感じるようになります。
膀胱がん:血尿が最も特徴的ですが、頻尿、排尿痛、下腹部や背中の痛みもでてくるので、これらの症状の場合に注意が必要です。

男性特有、女性特有のガン

男性女性でそれぞれ体のつくりが違うことから、男性特有、また、女性特有のガンがありあります。

乳がん:多くの女性が最も気にするガンの一つで、乳房にしこりができるため、定期的にチェックをすることで発見することができます。また、乳首からの分泌物や皮膚の異常、リンパ節の腫れも見られます。
子宮がん:月経時以外の不正出血やおりものの異常によって疑うことができますが、初期の段階では症状がないため、定期的な健診が必要です。
卵巣がん:初期は症状なく、進行することで、腹部のしこりや圧迫感が出てきます。
前立腺がん:初期はほとんど症状がなく、進行すると、頻尿や排尿困難の症状が出てきます。
精巣がん:精巣が腫れたり、しこりを発見したりすることができます。進行すると、腰痛や太もも付け根の鈍い痛みがでてきます。
さまざまな部位で、様々な症状のガンがあります。発見は早いほど生存率が上がるといわれていますが、発見もしやすいものと初期は無症状のものがあります。普段からの定期的健診などで、早期発見を心がける必要があります。