少子高齢化社会の対策になりそうなテクノロジーについて考えてみよう

これらぼ

少子高齢社会が進む中、高齢者向けのテクノロジーも多く開発が進んでいます。人が高齢化すると、体の機能だけでなく、心も変化します。高齢化による心身両面の変化を知り、製品開発を行うことが求められます。

高齢者がよりよく生きるためのテクノロジー

まず、直接的に活躍しそうなテクノロジーとしては、脚力が弱くなった高齢者の筋肉をアシストするロボットスーツや、握力が弱くなった場合に装着するパワーアシストグローブなどの、高齢者が身に付けることで生活を助ける技術です。高齢者が歩く、書く、箸を持つなど、日常の動作が自分でできるようになることで、自立した生活を送ることができます。

さらに、高齢者を見守る見守り介護ロボットや、高齢者の心を癒やす動物や赤ちゃんの形をしたコミュニケーションロボットなど、ロボット工学が高齢社会に果たす役割はますます大きくなると思われます。

クラウドで高齢者のスキルを活用、インフラ整備も重要

高齢者は経験・知識・技能の宝庫です。クラウドを利用しての、高齢者に情報提供を行い、そのスキルを活かす取り組みもなされています。さらに、介護や医療従事者と在宅高齢者のコミュニケーションを図り、きめ細やかな診療や介護を行うのにもクラウド技術は最適といえます。

高齢者は都市部だけでなく過疎地帯に住むことも多く、車の運転ができなくなると買い物や病院などへの外出も困難となり、生活が営めなくなります。高齢者が気軽に利用できる交通網を整備するサービスや、インターネットなどを利用した宅配サービスも今後さらに増えると予想されます。

また、スーパーまで買い物にいくのが困難な人を対象にして、トラックで生鮮食品や生活用品の移動販売を行う移動スーパーマーケットなども注目を集めています。

落とし穴? 便利なテクノロジーにはデメリットも

科学技術の進歩により、高齢者を支えるテクノロジーは確実に増えてきています。しかし、急激な科学技術の進歩は高齢者にとって逆に障害になることもあります。パソコンやタブレット、スマホなどの端末は便利ですが、ほとんどが横書きで高齢者には読みづらいこともあります。

さらに、機能も多く、覚えきれずにあきらめてしまう高齢者も多いようです。また、バリアフリーが進み高齢者が歩きやすくなった反面、足を上げるなどの動作が減り、かえって体の機能を低下させてしまうこともあります。

インターネットの普及により、なんでも家にいながら手に入るようになったため、家から出ない引きこもりの高齢者も増えているとのこと。どんなテクノロジーにもメリットだけでなくデメリットがあります。それは高齢者に向けてのサービスでも同様です。技術のメリットだけでなくデメリットにも目を向け、デメリットに対してのきめ細やかな対応もしていく必要があります。