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高齢者の万引きが増えている現状を報告 東京都

2017-03-27 00:00

高齢者の万引きについての研究結果を公表
東京都は3月23日、「高齢者による万引きに関する報告書」を公表した。

高齢者の万引きの増加が近年問題となっているため、東京都では2016年6月に「万引きに関する有識者研究会」を設置。さまざまな観点から高齢者の万引きに関する本格的な研究を行い、今回それら結果をまとめた報告書が完成した。

少年の被疑者が減少し、高齢者の被疑者が増加
報告書によると、近年の万引きの特徴として少年の割合が減少する一方で、高齢者の割合が増加していると指摘されている。

2010年時点で少年の割合は約30%、高齢者は約21%だった。しかし2016年は少年の割合が約18%、高齢者の割合が約29%となる逆転現象が起きている。

また万引きは再犯者率が高い犯罪で、特に高齢者の被疑者のうち、58.7%が過去に万引きを含む犯歴あると報告されている。

高齢者の万引きには、さまざまな要因が
では、高齢者の万引きが増えている要因は何なのだろうか。高齢者の万引き被疑者は、一般の高齢者と比べて世帯収入はやや低い傾向にあるものの、客観的にみると生活が困窮するほど低収入の人は少ない。

しかし被疑者の主観では、自分の生活レベルは他の人よりも低いと強く感じていることが明らかになった。

また、同年代の高齢者と比べて体力の衰えを実感している人や、認知機能が低下していると疑われる割合が多いのも特徴だ。

万引きと認知機能低下の共通の危険因子として、低学歴、収入の低さ、ソーシャルサポートの不足があると報告されているが、両者に関して統計的に有意となる関係は見いだされなかったという。

この他にも ストレスに対する耐性の弱さや万引きで捕まることに対するリスクの認識不足、社会関係の希薄性、高齢者の万引き防止に向けた支援が不十分であることなどが要因として挙げられている。

東京都では今後、報告書の内容を踏まえて高齢者の万引きに関する情報の普及や啓発の促進、万引きさせない店づくりの推進に加え、再犯防止に向けた取組を検討していく方針だ。

(画像はプレスリリースより)


▼外部リンク

東京都のプレスリリース
http://www.metro.tokyo.jp/

キーワード: 事件・事故

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