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若年性認知症の人にとってよいケアとは?

ケアの現場でも若年性認知症の人が増えてきている。特に認知症対応型デイにおいて、50歳代で認知症と診断された若年性の人も増えているという。スタッフや介護にあたる人間が、本人や家族の気持ちを理解していなければよいケアに結びつかない。

意外と多い若年性認知症のデイ利用者

 認知症対応型デイサービスに関わる以前は、認知症=高齢者というイメージを持っていたが、デイ利用者に接するなかで、50歳代で認知症と診断される方が思いのほか多いことに気づかされてきた。さらに先日、認知症の有病率によると、10代から認知症があることを知らされ、驚きとともに勉強不足を思い知った。

 「若年性認知症の実態と対応の基盤整備に関する研究」によると、若年認知症(18〜64歳)とは、若年期認知症(18〜39歳)+初老期認知症(40〜64歳)と年齢で分けられているようだが、発症年齢の平均は51.3±9.8歳なので、初老期認知症が大半を占める。

若年性認知症の実態等に関する調査結果の概要及び厚生労働省の若年性認知症対策について 厚生労働省 http://www.mhlw.go.jp/houdou/2009/03/h0319-2.html

治療のニーズが高く「治したい」という気持ちを理解することが必要

 若年性の場合、ご本人や家族の治療へのニーズが高いことを強く感じたことがある。

 認知症型デイの利用者家族さん同志での悩みやケアについて話し合いや交流を目的として「家族懇談会」を毎年開催している。嫁や息子さんの参加が多いのだが、その中にアルツハイマー型認知症の息子さん(50代)を介護する父親(80代)がいた。

 父親は、息子を治療したいと、県外の大学病院やテレビ等で知られる認知症専門の病院へ車を運転し通った。新しい治療薬にも関心が高く、インターネットで情報も集めていた。自分が介護されるような年なのに・・・と言いながら認知症の息子さんの治療に一生懸命だ。また、少しでもよくなればとの思いで、高齢者施設より(精神科)病院のデイサービスの利用を優先していた。

 病気なら直したいと思うのは当然だ。親子ならなおのこと。こんな家族の気持ちをもっと早くに理解しなけねばと思う。

次のページは・・ 本人や家族の思いや悩み、生き方に寄り添うケアが求められる

キーワード: 認知症 , デイサービス

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