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認知症理解のための医学知識 - 3. 認知症ではない記憶障害

シリーズ3回目の今回は、認知症ではない3つの記憶障害について説明したい。認知症をより正しく理解するためには、「認知症のようだが認知症ではない状態」についての知識も欠かせません。その一つとして「記憶障害はあるが認知症ではない状態」について知ることです。

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良性健忘―加齢に伴う年相応の記憶障害

 高齢者にもっとも多い記憶障害で、加齢に伴う年相応な記憶障害です。タチが良いもの忘れという意味で「良性健忘」とも言います。適切な用語ではないかもしれませんが「健康な記憶障害」ということもできます。

 このタイプの記憶障害は、新しいことが覚えにくいことは認知症と同様ですが、新しくても大切なことは忘れることがあまりありません。朝食に何を食べたかは忘れても、食べたこと自体を忘れることはありません。デイサービスセンターの職員の名前を忘れても、デイサービスセンターに行ったことを忘れることはありません。さらに聞いたこと見たことで大切だと判断すると、忘れないようにと注意が向いて、記憶としてではなく紙に書くことで、自らの記憶障害を補う能力<前回、認知症の判断基準で述べた「実行機能」にあたる>を働かすことはできます。

 こうした記憶障害の高齢者は、たとえ「もの忘れがひどくなった」と自覚しながらも、身の回りのことは自分でこなし、大きな混乱もなく一人暮らしができるのです。

次のページは・・ 軽度認知障害 - 認知症の予備軍とされているが・・

キーワード: 認知症

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