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認知症理解のための医学知識 - 4. 認知症と紛らわしい精神疾患

認知症についてより理解を深めるために、今回は認知症と紛らわしい精神疾患 - 心の病 - について述べてみたい。

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うつ状態

 もっとも認知症と間違われるのが「うつ状態」です。「うつ状態」に関わる言葉として「うつ」「うつ病」などがありますが、厳密な使い分けがされているわけではありません。

 うつ状態になると周囲への関心が乏しく注意が向かなくなり、聞いたこと見たことをよく覚えておらず、もの忘れ - 記憶障害 - が目立つことがあります。しかし、よく問うてみると年齢や日付など、基本的なことは正しく覚えているので見分けられるはずです。

 「うつ状態」になると、言動が緩慢で、食欲が低下し、身体の不調を訴えることが多くなります。高齢者の「うつ状態」は、本人の身体的な病気や障害、子供との離別、配偶者の死別などをきっかけに起こることが多く、精神療法的なアプローチと抗うつ剤の服用で改善することが多いのですが、注意したおきたいことは、うつ状態の人に「そんなことでくよくよしない。頑張りましょう」などと安易に激励しないことです。激励することでますます「うつ状態」に落ち込んでしまうことがあるからです。「うつ状態」の人に対しては、まずは話を聴く - 「傾聴」 - が重要です。

 こうした「うつ状態」は、アルツハイマー病初期の人に見られることもまれではなく、二つの状態 - 認知症と「うつ状態」 - が混在していることもあります。

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キーワード: 認知症

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