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ある認知症対応型デイサービスの立ち上げ物語 vol.6

7月から、認知症対応型通所介護としての本格的スタートに向け、始動するにあたり、いっそうチームワークの力が試される。2ヵ月間の紆余曲折を振り返り、チームワークづくりの新たな局面として活かしたい。

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最初の転換点を迎えて

 デイを5月にオープンして早2ヵ月が経ち、私たちはこの7月に大きな転換点を迎える。

 実は、正式に認知症対応型通所介護としてスタートできるのはこの7月からで、5月、6月の間は小規模通所介護として営業しており、助走期間でもあったのだ。このことにはいくつかの理由がある。大きな理由としては、物件を契約してから地域密着型サービスの認可を受けるまでにかかる時間を、そのままにしておけなかったということはあるが、同時にこの2ヵ月を、事業所の基礎固めの期間として活用しようと考えていたこともあった。

 この間には、良いことも、そうでないことも、いろいろあったが、それらを、将来に向けたプロセスとして、ここで新たに振り返ってみたい。

基本となるのはやはりチームづくり

 介護サービスを行ううえで基本となるのは、介護を行うチームをいかにつくるかということだ。

 求人難・人材不足という課題は、私たちのような新規事業所にとっても切実な問題である。しかし、幸いにも、私たちは、必要とされる人員の確保を行うことができた。

 チームづくりにおける基本は、チームの和が第一、とされているが、経験者もほとんどいない手探り状態の中で目の前のやるべきことに追われ、見通しも不安定な毎日。チーム内における対話が不足していたことはやはり明らかだった。前回にも触れたが、訪れたご利用者にゆっくりと向き合い、サービス利用につながるケアを行うためには、一人一人を大切にしていこうという基本姿勢で取り組み、スタッフ個々が意識していることは大切だ。しかし当初は、チームの共通認識ではなく職員それぞれの思いや考え・価値観の中で行われており、チームとしての共有まで十分にできていない荒削りさがあった。

 チームづくりに必要なことは、私は共に過ごす時間の長さであると考え、5・6月は、土日を休み、平日5日間営業して、顔を合わせる機会を多く持つことに取り組んだ。しかし、少ない人数における人間関係の常として、狭い空間で濃密すぎる時間を過ごすことにより、ギクシャク感を逆に増してしまった部分が少なからずあった。実際のところどんな形であれ、何らかの課題は出てきたであろうし、将来に向けた必要なプロセスとしては、学び多き時間であったと理解している。

次のページは・・ 個々の力では限界がある

キーワード: 人材マネジメント , 認知症 , デイサービス

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