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家族介護者を支える仕組み作り - 名古屋市瑞穂区の取り組み vol.2

シリーズ2回目は、家族介護者への支援課題から分析し、誕生した「オレンジカフェみずほ」オープンまでの経緯を伝えたい。

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家族介護者を支えるための計画づくり

 私たちは支援課題として想定した先の5つの仮説から、解決につながるような具体的な計画を立てていくことにした。

 ●課題1. 集まりは平日の特に午後という時間帯に行われていることが多く(専門職側の仕事の都合もあり)、その時間帯で都合のつかない人は来にくさがあるのではないか。

⇒ 平日の朝・昼・夜や休日など、今までに行われていない時間帯で、居場所の提供を行う。できるだけ気軽に、そしてできるだけ付加価値(お得感)が得られるようにする。

 ●課題2. 呼びかけは行っているものの、支援を必要としている人に、実際には情報が行き届いているとはいえないのではないか。

⇒ 広報活動はボランティアなどによる口コミで広がるように。ただ紙を配るだけでなく幅 広く声をかける。介護・相談・支援を前面に出すのではなく、「何か得になりそう」といった関心がもてるように工夫する。

 ●課題3. 特に男性介護者にとって、自分から相談するまでには抵抗感があり、相談しづらいのではないか。

⇒ 男性介護者には他区の実践を参考に、男性だけで話せる場を提供する。何か特別なイベントを行うのではなく、じっくり話し込める雰囲気づくりを重視。認知症の当事者を連れて来ても気兼ねなく過ごせるように、別室で別な楽しみの場を提供し対応する(本人と一緒であったり視界にあるだけで話しにくいとの声が多かったため)。

 ●課題4. 自分から相談しに行く、という行動に踏み出させない方のなかには、「相談に行く」ことを知られたくなかったり、相談することで、今求めていないところまで踏み込まれる、という不安があるのではないか。

⇒ 相談者がそれぞれに複雑な思いを抱いていることを前提とし、支援者が待ち構えている雰囲気にならないよう配慮する。また、自分で調べたり勉強したいというニーズもあるので、介護や認知症にまつわる書籍などを展示し試し、読書できるコーナーを用意する。

 ●課題5. 今つながっていない人のなかには、かつて専門職に相談したことはあっても結果が得られなかったりして、不信の気持ちを抱き、遠ざかってしまっている人もいるのではないか。

⇒ 支援者の顔ぶれは、専門職だけでなく、元家族介護者など幅広い立場の人に協力を求め、その方にとって話しやすい関係や環境づくりに配慮する。

 あわせて、認知症の当事者も参加できて、家族が単にそこを利用するだけではなく、ホスト的な役割としても関わりが持てるような仕組みづくりを検討した。

次のページは・・ 「オレンジカフェみずほ」スタート!

キーワード: 介護家族 , 認知症

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