介護職の想いをつなぐ介護職のウェブマガジン

どうする?身元不明の人へのケア

認知症高齢者が行方不明になるケースが社会問題になる一方、身元不明の認知症高齢者が施設などで保護され、その身元照会をどのように進めるかも大きな課題となっています。そうした中、厚労省は「身元不明の認知症高齢者等に関する特設サイト」を開設しました。保護された人の情報を自治体がホームページ上で公開する例が増える中、その情報ページへのリンクの一覧を掲載したものです。こうしたページで情報公開された人に対し、介護現場としてのかかわり方を考えてみましょう。

関連ニュース:行方不明の認知症高齢者の情報サイトを開設 厚労省

関連記事:認知症鉄道事故から学ぶこと - 監督責任者があなただったら

関連記事:介護職の視点から考えた認知症鉄道事故判決

認知症ケアが身元照会を進めるカギに!?

 掲載されている情報は、個人情報保護条例の規定にもとづいて、本人の特徴や訴え、また顔写真なども掲載されています。認知症の家族が行方不明になったとき、こうしたページを参照することで、一日も早く身元が明らかになることが望まれます。

 一方、本人を保護している介護施設あるいは事業者として、どんな点に配慮したいでしょうか。一般的な認知症ケアでは、事前に本人の生活歴や直近で「してきた生活」をアセスメントし、本人にとっての「安心して過ごせる環境」を整えていくという流れがとられます。しかし、身元不明となれば、過去の生活歴はもちろん、家族から「してきた生活」の様子を聞き取るのも不可能です。

 となれば、現状で本人の「している生活」をつぶさに見て、PDCAサイクルによるケアの遂行とモニタリングをしっかりと重ねていくほかはありません。介護現場としては、極めて高度な技能が求められてきます。

 難しいのは、ケアする側に焦りが生じたり、逆に「分からないのだからケアの仕様がない」というあきらめが先に立ったとき、その空気を察知した本人の不穏な心理が高まりやすくなることです。BPSDの悪化は、ときとして記憶の混乱を進めることもあり、そうなると「身元確認のカギ」となる訴えを正確に引き出すことが難しくなりかねません。

次のページは・・ 当然、質の高いチームケアが欠かせない

キーワード: 認知症 , ケアマネジャー

この記事はいかがでしたか?感想を残そう!

この記事の感想は?

大賛成 0
賛成 0
中立 0
反対 0
大反対 0

== オススメ介護求人 ==

みんなのコメント

コメントをもっと見る

こちらの記事もどうぞ

  1. 該当する記事はありません
ページの先頭に戻る