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地域のSW機能を高めるための道筋

利用者にきちんと伴走できるSW整備を

 今後、認知症の人がますます増え、「自分らしさ」に向けた選択意思を自力で示すことが難しいケースも拡大します。貧困や孤立などの課題を抱えつつ、常に心理的な混乱をきたす利用者も増えていく可能性があります。その場合、うまく意思を表出できないゆえに、周囲からは「わがまま人」とされ、さらに孤立感を深める悪循環も生じかねません。

 そうした時代を見すえたとき、当事者にしっかりと寄り添い、「その人の真の意向」を探り当てて適切な支援に結びつける伴走者は欠かせない存在となります。国が進めようとしている「わが事・丸ごと」の地域共生社会のビジョンでも欠かせない土台のはずです。

 確かに、独立を保持したSWの育成は一朝一夕でできることではありません。せめて、地域のSW機能を担っている独立型ケアマネやCWなどの待遇を大きく引き上げ、利用者が特養ホーム等に入所しても(第三者として)継続的にかかわれる存在として育成してはどうでしょうか。常に財政負担の問題は絡みますが、本人の自立支援が進んだり、本人の意に沿わない無駄なサービスが削減されるなら、結果として両立は不可能ではありません。

 仮に、国民負担や保険料の高騰が免れないとしても、「自分たちの主体的な意思決定のためのサポート」という機能の充実は、納得を引き出す力となります。国民が負担増を嫌がるのは、介護保険がどんどん当事者目線から離れていることも大きな要因です。これを少しでも取り除いていく施策が求められます。

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キーワード: 地域包括ケアシステム , 特別養護老人ホーム , 多職種連携

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