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今改定で現場の「人」は守れるか?

現場のスキルやメンタルは追いつくのか?

 たとえば、特定施設入居者生活介護において、退院時連携加算や医療的ケア提供加算が創設されたこと。短期入所生活介護の看護体制加算に、重度者要件を強化した評価が加わったことなど。もちろん、医療機関とのかかわりが深かったり、もともと看護体制などが手厚い事業所が中心となるでしょう。しかし、容態急変等のリスクが高い利用者が一気に増えた場合、現場の介護職のスキルやメンタルが追い付くのかどうかという懸念は残ります。

 また、通所介護で、自立支援・重度化防止にかかるアウトカム評価が導入された場合、現場が「利用者のできる行為」拡大に焦るあまり、その時々の本人の状態像を十分に確認しないままのケアが生じる可能性があります。

 過去の事故事例でも、こんなケースがあります。利用者が(何らかのアクシデントによって)脚を痛めていたにもかかわらず、本人が(高齢で痛みの感覚が薄れていたうえに)認知症で十分な意思確認ができないまま、無理なリハビリを行なってしまいました。それにより、重症化してしまったというものです。

 これは極端なケースですが、認知症がある人などの場合、コミュニケーションを十分にとらないままの機能訓練などはBPSDの悪化を招くこともあります。そうなれば、現場の業務負担は相乗的に高まり、結果として自立支援効果は逆に低下する可能性もあります。

次のページは・・ 利用者と従事者を守る新たなしくみの創設を

キーワード: 介護報酬 , 自立支援 , 介護保険制度

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