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3年後を見すえて考えるべきこと

通所介護のアウトカム評価、3年後の姿は?

 今回の改定でも、さまざまなサービス上の取組みに対する評価加算が誕生しましたが、ほとんどは「体制」や「プロセス」を要件としているものです。では、アウトカム評価についてはどうでしょうか。現行では、予防通所介護等の事業所評価加算や老健における在宅復帰率の評価、訪問・通所リハビリの社会参加支援加算などがあります。しかし、心身機能の維持・向上を要介護度以外の客観的スケールで評価するのは初のケースといえます。

 確かに、自立支援・重度化防止という方針の中で、サービスのアウトカム評価は比較的クローズアップされていた課題です。しかし、クリームスキミング(アウトカムの改善が見込まれる利用者を選別すること)の発生が懸念されるなど、要件設定の困難さが伴います。結果として、重度者要件などと組み合わせつつ、今回は通所介護のみの算定となりました。

 しかし、これを「観測気球的なもの」と見れば、3年後には対象サービス拡大に向けた布石となる可能性があります。「通所介護だけ」であったものが、特養やGH、訪問介護などにも拡大していくことも考えられ、「サービス評価のスタンダードとなっていく」わけです。

 この点を頭に入れたとき、現場として考えるべきことは何か。それは、今回の給付費分科会の議論でも上がっていた「機能向上=利用者の生活の質向上や尊厳保持」となるのかという点です。つまり、先々を見すえた場合、現場として「生活の質」や「尊厳保持」にかかる評価指標ができないかどうかを模索することが必要です。そのうえで、業界団体や職能団体の「科学的見解」へと集約し、国民的な議論へと高めていかなければなりません。

 2018年は初頭から慌ただしくなります。しかし、そんな中でも、「利用者にとってこのサービス(たとえば自立支援介護など)は『その人らしさ』に本当につながっているのか」を現場の中で地道に検証していきたいものです。そうした風土の蓄積が、3年後「介護保険を現場に取り戻す」第一歩となるはずです。

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キーワード: 介護報酬 , 自立支援 , 介護保険制度

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