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「介護予防」から「生きがい創造」へ - 老いることが許される社会

超高齢化が進むわが日本。「住まい・医療・介護・予防・生活支援が一体的に提供される地域包括ケアシステム構築」の実現に向け国は政策を打ち出し、さまざまな取り組みが全国で行われている。今回は、地域包括ケアシステムにおける「予防」について着目し、私たちがふだん使っている「予防」という言葉の本質を考える一助としたい。

「予防」が注目されている背景

 現在65歳以上の人口は、3,000万人(国民の4人に1人)を超えている。

 団塊世代が75歳以上となる2025年以降は、国民の医療や介護の需要が、さらに増加する事が推測される。2055年、65歳以上の人口は3,600万人弱(高齢化率約39%)に達する。

 ちなみに、2012年65歳以上の1人に対して20代〜64歳の支え手は2.4人で「騎馬戦型」。2050年は65歳以上の1人に対して、20代〜64歳の支え手は1人で「肩車型」と言われているのをご存知だろうか?

 世間一般的には、「1人の若者が1人の高齢者を支える」という厳しい社会が訪れることになるというわけだ。

厚労省 社会保障・税一体改革大綱説明資料より抜粋

 まぁ、今までの人生を自らの力で切り開き、頼りとなる家族や仲間と共に生き抜いてきた人生の先輩方に言わせてみれば、「自分の孫世代の、生温い社会にも負けてしまうような頼りないヒヨッコに、人生の最後を預ける」という人生最大のドキドキ感と不安感を味わうことになるのだが・・・。

 とにもかくにも数字をただ並べると、いつの時代も高齢者と呼ばれる年代の方はなぜか課題扱いされてしまう。なんとなく生きづらさを感じる世知辛い世の中である。

 地域包括ケアシステムにおける「予防」の重要な目的は、要支援・要介護状態になるのを防ぐことにあると言える。要支援・要介護状態となる主な原因は、脳血管障害・認知症・衰弱・関節疾患・骨折・転倒が大きな割合を占めている。これらの原因を「予防」することが重要な取り組みだ、と期待している人は多いだろう。

次のページは・・ 多く見られる「予防」の循環と手段とは

キーワード: 介護予防 , 地域包括ケアシステム

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