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これからの「終末期介護」を考える - 2. 介護職はどうあるべきか?

終末期介護において、医療・介護職はどう利用者と接し、サポートしたらよいのだろうか? 死を忌むべきものとせず、日ごろから、周りで関わる家族と本人、そして介護・医療に関わる人たちが話し合っておいたほうが、よりよい信頼関係を築くうえでも必要である。

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終末期にかかわる介護職員に必要なこと

 介護福祉士の研修のなかで、ある生徒が「人の死に関わるかもしれないということに不安があります」とうったえました。それに対し、ある施設の職員が「人が死ぬのは当たり前のこと。仕事なのだから死ぬ人に接することが嫌でも、しなければならない」とアドバイスしていました。それを聞いて、わたしは大きな違和感を覚えるとともに、少々苛立ちました。

 わたしたちは、家族を含めた多くのひとに祝福されこの世に生を受けます。それは人生にたった一度の大きなできごとです。それと同様に、わたしたちは人生にたった一度、死を体験します。死はそのひとだけでなく、その周りのひとにも衝撃的な出来事になります。特に、そのひとを失ったあとに生きていく家族は、その後も、大切なひとを失ったという喪失感を持ちながら生きていくことになります。わたしたちは、たった一度のそのひとの「死」にかかわらせていただく人間として、失礼のない、思いやりのあるこころ構えが必要なのではないでしょうか。

 死について話すことを避けがちであるからこそ、恐怖や不安を助長させます。この質問をした生徒もまた、あまり身の周りで経験したことのない「死」という出来事を、仕事で体験しなければならないかもしれない、という不安に襲われていたのかもしれません。あるいは、すでに辛い「死」を体験したことがあり、それが恐怖や不安を生んでいるのかもしれません。

 冒頭でお話ししたように、今後の介護の現場ではよりいっそう「死」に関わる機会が増えるに違いありません。たった一度のその人の人生のできごとを、誠意と真心をもって見送ることができる環境、そしてこころづくりが必要です。

 「自分がその立場になったら、自分が家族になったら、どのように接してほしいか考えることを忘れないでほしい」

 常々、わたしは生徒に伝えています。

次のページは・・ 介護施設側として必要なこと

キーワード: 緩和ケア , 終末期

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