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え!サ高住の実態教えます - サ高住はほんとうに大丈夫か?vol.2

シリーズ2回目は、制度の隙間をぬってつくられた、危ういサービス付き高齢者住宅の事例を挙げてみる。

危ないサービス付き高齢者住宅のケース

 サービス付き高齢者向け住宅の実態はどうか?

 以下の3つのケースは筆者が現場で実際に見聞したもののみならず、さまざまな報道、口コミ、状況証拠等を総合的に勘案し、利用者や関係機関の個人情報に配慮した筆者による「創作」である。しかし、決して架空のものではない。限りなく真実に近い「ものがたり」である。

【ケース1:毎日がなぜかヘルパー】

 奥田ケアマネージャー(以下、奥田)は首をかしげた。「おかしい、なぜデイサービスを休むんだろう。しかもこんなに連日・・・」

 奥田の作成したケアプランでは、認知症のA氏の日常生活のリズムづくりと対人関係の輪づくりために、デイサービスが3/W位置づけられている。もちろん、関係者全員が参加したサービス担当者会議を経て、利用者・家族に同意を得たものである。ところが、ふたを開けてみると、A氏はデイサービスにほとんど行かず、その代わりに一日3回の訪問介護を利用している。

 「何が起こったのか」。奥田は「にこにこサービス付き高齢者向け住宅」の管理者・谷口に問いただすことにした。

 「いやあ、本人が嫌がるんですよ。朝になるとどうしてもね。だから、うちもヘルパーを入れるわけ。ホント、うちも辛いんですけど」。

 顔は笑っている。

 奥田には確信がある。A氏がデイを嫌がることはないはずだ。なぜなら、以前より喜んで通っていたデイサービスなのである。住環境が変わったからといって、急になじんでいたデイを嫌がることは考えにくい。谷口の説明には嘘が見える。

 そう言えば、この住宅の賃貸契約の際同席すると、谷口より、「できるだけうちのサービスを使ってほしいんですがね・・・。まあ、なじんだデイサービスならしかたないですけど」、などの発言があった。他法人のデイをあくまで退けたい態度である。自社サービスで、介護度別の支給限度額を埋め尽くしたいという、露骨な商魂だ。奥田は揺れる。あくまでこの住宅及び管理者に対峙し、A氏のデイサービス利用を復活させるか、それとも現状に流されるか・・・「このまま流されてたまるか」、「A氏のために戦うぞ」、「でもどうやって証拠をつかむのか」・・・

 今の奥田に、打つ手はない。

次のページは・・ 【ケース2:要支援になると態度が急変】

キーワード: サービス付き高齢者住宅 , 要介護 , デイサービス

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