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高齢者の服薬管理と「おくすり手帳」

高齢になると慢性疾患を複数抱えているケースも多く、服薬が必要なケースがほとんどだ。その際に起こるトラブルは多岐にわたるが、意外と知られていないケースも多い。Bさんの服薬をめぐるある「事件」を通じて、「おくすり手帳」の意味を考えてみた。

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慢性疾患をもつ高齢者は「おくすり」をいくつも処方されている

 Bさんは80歳半ば。心臓の内部障がいを抱え、定期的に大学病院を受診し、ワーファリンをはじめとする薬の処方を医師から受けている。加えて、加齢による腰痛が悪化している。腰も完全に曲がってしまって歩行も不自由だ。しかし、積極的な治療を受ける状態でないため、痛み止めの薬を服用することで、なんとかやり過ごしている。

 腰が痛く、心臓にも負担がかかると積極的に身体を動かす機会もないので、便秘がちになる。結果、下剤も常用している。日中の活動が少ないせいか、睡眠も浅く、寝つきも悪い。やっと眠っても未明に目覚めてそのまま眠れないことも多々生じる。

 便通に困難が生じ、睡眠に支障をきたすと、当然のことながらBさんの頭のなかには「不安」がよぎり、鬱々としてくる。「不安で眠れない! つらい!」と訪問の医師に訴えると、医師は軽い睡眠導入剤や安定剤を処方してくれる。

 同居の娘は、Bさんの服薬管理を完全に本人に任せていた。認知症もなかったので、それが当然と考えていた。

次のページは・・ Bさんの「事件」 - なぜ風邪で発熱しないのか?

キーワード: 服薬管理

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