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90歳、Mさんの自律

人は「老い」を自分のこととして受け入れるのは難しい。常に自然体で自分の人生を受け入れ、誇りをもって生活しているMさんの「自律」とは?

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「家」で暮らすことへのこだわり

 90歳のMさんには、朝目覚めるとすぐにやることがある。カーテンを開けて、朝の光を入れ、窓を開けて、新鮮な空気を部屋に入れるのだ。

 朝の光を浴び、空気を吸うと、老いた身体の細胞がひとつひとつみずみずしく蘇るような気がしている。「今日も元気で目覚めた」そのことを天に感謝する。枯れ木から新緑が芽吹き始めるこの季節は、特にMさんに生きる勇気を与えてくれる。

 Mさんは、ときおり様子を見にやってくる孫にこう言う。

 「私が子どものころよりはるかに医学が進歩したおかげで、人間はなかなか死ななくなったわ」「死ぬのもなかなか大変な時代になったわね。でも、私は長生きできて本当に神様に感謝しているの」

 心配した子どもたちが、何度もMさんと一緒に暮らそうと言ってきたが、「まだまだ自分のことができるうちは・・」と言って、断り、ひとり暮らしを続けている。90歳にもなるのに、まだ一軒家で生活している。

次のページは・・ すべてはゆっくりとMさんのペースで

キーワード: 自律

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