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疲れていれば、いい仕事はできない……認知症の暴力・暴言への対応

施設を利用している高齢者からの暴力や暴言。受ける側としては、とても辛いものです。高齢者の虐待は社会問題になっています。では、私たち介護者は誰が守ってくれるのでしょうか。こうした状況は介護離職の原因にもなりますし、職員にかかるストレスは大変なもの。どのような対策があるか、考察してみたいと思います。

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職員が工夫すること

 手加減なしで噛んだり、蹴ったり。あるいは罵詈雑言などに、どう対応すれば良いのでしょうか。まずは高齢者から、「どのようなときに暴力・暴言が出るのか」をチェックしてみます。そこには、何か理由があるかもしれません。

  • 一日の中で何時頃に暴力が出ることが多いのか
  • 排尿排便前に暴力が起こるのではないか
  • 空腹時はどうか
  • そのとき職員の言葉や声の調子はどうか など

 記録することによって原因を探り、暴力・暴言が出る環境をつくらないというのも一つの方法です。「昨日はこのような対応でやったら上手くきました」などと引き継ぎをきちんと情報を共有し、全員で対策を考えていきたいものです。

 また、介護者の体調によって、当日の仕事を割り振るという施設もあります。同じ暴力・暴言でも、体調によって受け止め方が違うはず。気にせず流せるときがあったり、いつも以上にガックリしてしまったり。そんな際に工夫の一つとして、申し送りで介護員本人の体調を報告するという施設がありました。

 「今日は昨日の入浴介助の疲れが残っていて少し辛い」
 「連休明けなので絶好調」
 「なんだか風邪気味で」 など

 各職員がこうした精神・身体状況を申し出て、暴力・暴言が見られる利用者様には、その日元気な職員が中心にケアに当たるとのこと。例えば生理中で真っ青になっている人に、入浴介助は辛いでしょう。結果的にサービスの質が維持できず、事故に繋がる可能性もあります。

次のページは・・ 対応できないときは?

キーワード: リスクマネジメント , ヘルパー , 認知症

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