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“香り”は脳を元気にする

最近、アロマオイルと脳との関係、特に認知症との関係について話題になっています。一般にはアロマテラピーについて、「いい気持ちがするだけ」と思っている方も多いことでしょう。しかしフランスなどでは、保険対象の医療として認められているのです。いったい、“香り”は脳に対してどのような働きがあるのか。詳しく調べてみました。

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エッセンシャルオイルはなぜ効くのか

 五感のうち「嗅覚」は、大脳新皮質を経由せずに大脳辺縁系へ直接働きかけ、喜怒哀楽や「お腹が減った」などの本能に基づく感情を支配しています。大脳辺緑系は外から情報や刺激を受けて情動反応を起こす扁桃体と、記憶を貯蔵してそれを管理する海馬が中心。認知症を発症すると、大脳辺縁系にある海馬が萎縮するということは、以前から知られていました。

 この海馬には香りの信号を受け取り、高度な判断ができる大脳皮質の「嗅覚野」に情報を伝達する働きがあります。そして、海馬は嗅覚神経と繋がっており、嗅覚の衰えがアルツハイマー型認知症の前兆と言われることも。2003年には、アメリカで『アルツハイマー病においては、記憶が障害される前に嗅覚が障害される』という論文が発表されました。アルツハイマー病にかかった14人のうち、12人に嗅覚障害が認められたそうです。

 嗅神経は高い再生力を持っています。そのため、香りが海馬に働きかけることで、認知症の予防や改善が見込めるのではないかと注目されるようになりました。どのエッセンシャルオイル(精油)が海馬を刺激し効果が得られるのかについては、今も研究が進んでいるところ。そして実用化されているのが、鳥取大学医学部の生体制御学講座で研究された、「四種類のエッセンシャルオイルを使う」という方法になります。現在はレモンとローズマリーの組み合わせを朝に、ラベンダーとオレンジスイートの組み合わせを寝る前に嗅ぐのが良いといわれています。それぞれの香りの持つ特徴は、次の通りです。

  • ローズマリー:血行促進、新陳代謝を促進して集中力・記憶力を向上させる
  • レモン:フレッシュで気分を高める効果がある
  • ラベンダー:一番よく使われるエッセンシャルオイルで深くリラックスして安眠できる
  • オレンジスイート:リラックスできる癖のない香り

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キーワード: 癒し , 介護予防 , 認知症

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