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介護離職を防ぐには?

現在、要介護の両親のために仕事を辞める人が増えています。この年代では仕事で要職に就いている人が多く、社会的に大きな損失となっている状況です。中には介護のために辞めたやめたとたん、老親が亡くなることも。先が読めない難しさがあります。

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知られていない?介護保険の実態

 厚生労働省の発行した『平成27年度 仕事と介護の両立支援事業 介護離職を予防するための仕事と介護の両立支援対応モデル 両立支援実践マニュアル』を見て驚いたのが、介護に関する具体的な不安として53.3%の人が「公的介護保険制度の仕組がわからないこと」と答えたことです。

 介護保険のしくみは、確かにややこしいかもしれません。だからこそ、一般の人に対しては「とりあえず介護保険というものがあり、役所窓口や包括支援センターというものがあるから来てください」と知らせることから始めなければなりません。

 通所施設は増えていて、施設の送迎車を見かけることが多くても、「自分たちの問題である」とは受け止めていないのです。行政や包括支援センターの方から情報を開示し、アウトリーチしていかなければならないでしょう。これだけ認知の低い状態では、「できるだけ仕事を続けながら介護をする方法」などとても考えられないはず。雇用主も知らないかもしれません。これは、福祉行政で責任をもって周知徹底するべき内容です。

年度代わりに動く

 冒頭に挙げた資料では、介護休暇について次のような回答も見られました。

 「いつまで続くかわからず、将来の見通しを立てにくいこと」(52.2%)

 「仕事を辞めずに介護と仕事を両立するための仕組がわからないこと」(44.7%)

 いつまで続くかわからないというのが、職場として一番困ることです。しかし、仕事を辞めたとたんに介護されていた方が亡くなるということは、かなり多いと思います。

 育児休暇もそうですが、年度途中で出入りがあるから困るのですよね。一度仕事を離れるとカンが鈍くなってしまうので、「やめてから何年以内」というくくりが必要です。例えば離職の理由となった家族の介護が必要なくなったら、人事異動がある4月には職場復帰できるなどの制度があればいいと思います。実質的には給付金の支給がない介護休暇のようになってしまいますが、「読めない」という難しさを解消する一つの手段ではないでしょうか。

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キーワード: 介護離職 , 介護家族 , 人手不足

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