介護職の想いをつなぐ介護職のウェブマガジン

宅幼老所のこれから

幼児や高齢者、障がい者の窓口を一本化するとともに、この3分野の方々が一緒に過ごせる「宅幼老所」ができました。いくつか既に実施している施設を参考にしつつ、そのメリットとデメリットについて考えていきます。

関連記事:「お達者教室」なんてどうでしょう

関連記事:小規模多機能型居宅介護はなぜ利用されないか

関連記事:地域福祉から生まれる居場所 - 1.

宅幼老所がもたらすメリット

 高齢者は宅幼老所によって、子どもに昔の遊びや勉強を教えるなど経験をいかす機会が生まれます。そのため、家族から「明るくなった」「施設でのことをよく話すようになった」という声がきかれるようです。少子化で、遊んでいる子どもたちの姿を見る機会が減ったこともあり、はしゃいでいる子どもの姿を見られること自体が嬉しいという方もいます。

 また、子どもや障がい者にとっては、「子どもたちが小さいうちから障がい者や高齢者と接することができる」という効果も大切です。そういった方々と「一緒にいるのが自然」という雰囲気の中で育っていくことは、とてもよい効果があるでしょう。ちなみに養護学校が併設されている小中高等学校に通った人たちの多くは、「ずっと一緒だったから、いて当然、一緒に遊んでた」そうです。

 こうした環境では、とてもシンプルに「差別しない」という大切なことを学ぶことができるでしょう。宅幼老所でおじいさん、おばあさんにいろいろ教えてもらったり、年をとって衰えてくる機能を手伝ったりする(針に糸を通す、など)ことが、自然にできるようになります。

 近所に小規模保育園がある施設では、前を通ると子どもたちの声が聞こえ、年齢差のある子どもたちが保育士さんと仲良く遊んだり、年長の子が小さい子を気づかったりしているのが見えます。この温かい雰囲気に加えて「おじいちゃん・おばあちゃん」がいてくれれば、昔の「拡大家族」が再現されたような光景になるでしょう。中には、保育士が自分の子や祖父母と一緒に来て、他の利用者と一緒にお世話できる施設もあるようで、これならダブルケアや介護離職を防ぐこともできます。

 障がい児にとっては、社会から受け入れてもらうためのスキルを学べる点がメリットとなるでしょう。職員の援助によって「どうすれば友だちができるのか」「やってはいけないことは何か」等、ときにけんかもしながら理解していくことができます。

次のページは・・ 職員に求められる知識とは

キーワード: 障がい者 , 地域密着型 , 宅老所

この記事はいかがでしたか?感想を残そう!

この記事の感想は?

大賛成 1
賛成 0
中立 0
反対 0
大反対 0

== オススメ介護求人 ==

みんなのコメント

コメントをもっと見る

こちらの記事もどうぞ

  1. 該当する記事はありません
ページの先頭に戻る