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家で笑顔で過ごせる支援はできる

老後をどこで過ごしたいか。そう聞かれて、「自宅」と答える人はたくさんいるのではないでしょうか。「施設」「病院」と答える人も多いようですが、「家族に迷惑をかけたくない」という気持ちから、やむなく出た答えなのかもしれません。今回は自宅で最期を迎えた方の実例を見ながら、老後の過ごし方について考えてみたいと思います。

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安楽死という前に

 世間では孤独死や介護疲れによる介護殺人などのニュースがあとを絶ちません。これを受けてか、「認知症で家族に迷惑をかける前に安楽死させてほしい」、「安楽死を認めて欲しい」などの意見も見られるようになってきました。

 特養や老健などの施設にいた人が、住み慣れた施設から自宅に帰ることがあります。このとき、「見放された」と怒りを感じる人もいますが、ほとんどの場合、介護保険の存在を知らないことが多いのです。

 自分がどう最期を迎えたいか、苦しみなく、家族とともに最期の時間を過ごしたいと願うのであれば、やはり「暮らし慣れた自宅で」と思う人は少なくないでしょう。では、要介護の人が自宅で暮らしていくには、どうすれ良いのでしょうか。

元気なときに好きだったことをやりたい

 がんなどの病気でもっとも怖いのは、痛いこと。かかりつけ医によって適切な痛み止めを処方してもらえば、多くの症状で痛みを軽減できるようです。そうすれば、自宅では今までの生活の延長線上で暮らすことができます。ここで、1つ事例をあげておきましょう。

 Aさんは病人として扱われることを嫌い、「痛みのコントロールが効く」ことを要件に盛り込み、ケアマネジャーが立てたケアプランに沿って在宅生活を送ることにしました。いかにも“病人食”のようなものを食べさせられることを嫌い、自宅で一時的に食欲が増して好きなお寿司を食べることもできました。

 園芸が大好きなAさんは、家に帰ると庭が眺められる場所に座ったり、庭をゆっくり見回りながら自分が育てたトマトやキュウリを収穫したりすることもありました。

 自分の長男に庭造りのノウハウを熱心に教えたため、Aさんの死後も長男が頑張り、今でもAさんが大切にしてきた庭から野菜などが収穫できます。それほど長く過ごせたわけではありませんが、Aさんは庭が見えるベッドで静かに亡くなりました。

次のページは・・ 大切な家族と一緒に暮らしたい

キーワード: 在宅 , 癒し , 安楽死

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