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ニューヨークの介護事情 vol.1

皆さん、初めまして、ビーンズの坂野と申します。ニューヨークで暮らす高齢者向けの訪問介護事業を手がけています。日本は高齢化社会に直面し、増え続ける高齢者の方の暮らしをどう支えていくのかが問題になっていますが、実は日本国内で暮らす日本人だけでなく、海外に移住して暮らす日本人にも高齢化が進行しており、世界各国の都市で日本と同じ高齢化問題が起こっているのです。第1回目の今回は、まず海外で暮らす日本人の状況について、概要をかいつまんでレポートしていきたいと思います。

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ニューヨークはダントツに日本人移住者が多く、高齢化も進んでいる

 2014年の統計によると、現在、海外に移住して永住権を取得して暮らしている日本人の数は125万8,263人にのぼります。前年より8,686人(0.70%)の増加となり、過去10年増加し続けています。

 日本人の75歳以上の高齢化率は25.1%なので、国ごとの事情があるとしても、仮にあてはめてみると、実に約31万人もの高齢者がいるわけですね。もちろん実際はそこまでではないのですが、海外に移住した日本人全体の高齢化が進行しているのは事実です。

 なかでもニューヨークは、世界で日本人移住者の多いトップクラスの街です。現在約5万人がニューヨーク都市圏で暮らしており、65歳以上の高齢化人口も、2015年時点で推定7,000人以上いると言われています(そして年々増加し続けています)。

気がつけば、ニューヨークが第二の故郷に…

 移住の理由はさまざまですが、転勤など仕事の関係によるものが半数を占めています。女性で多いのは、国際結婚を機にパートナーが暮らす地域で永住権を取得したというケースです。団塊世代を中心に、老後になってから海外に移住するロングステイというのが流行りましたが、多くの方は仕事での転勤や、外国人との結婚を機に若くして海外に移住し、それから何十年も暮らしているというケースが多いです。

 ニューヨークでは、70年代や80年代の高度成長期、日本企業が進出した時代に移住した人が多く、向こうで家庭をもち、子育てをして、仕事をするうちに何十年か過ぎ、気がつけば生まれ故郷の日本よりも、住み慣れたニューヨークが第二の故郷になってしまった、という方がほとんどのようです。

次のページは・・ 高齢化して深刻なのは、英語を忘れてコミュニケーションが取れなくなること

キーワード: 海外 , 訪問介護

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