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介護ロボットと人手不足―今後の展望

介護職不足を何とか解消しようと、さまざまな取り組みが行われています。例えば外国人にも門戸を広げる、「介護ロボット」の研究開発と導入や、介護職の処遇改善。しかし、急激なカーブを描いて増加していく高齢者や要介護者の数には、全く追いつかないのが現状でしょう。外国人には言葉をはじめ色々なハードルがありますし、日本人には諸事情から敬遠されがちな介護職にとって、「介護ロボット」というのはある意味で頼みの綱ともいえるはず。その「介護ロボット」は今、どのあたりまで身近になっているのでしょうか。

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「介護ロボット」―厚労省と経産省が考える重点分野

 「介護ロボット」の研究開発は、公的機関・産業界・大学などが協力することにより、さらなるコスト削減や時間短縮など効率的に行われるようになってきました。また、厚労省や経産省は「ロボット技術の介護利用における重点分野」を定め、次の8分野により力を入れる姿勢を示しています。

  1. 移乗介助(1)―介助者に装着してパワーアシストを行う機器
  2. 移乗介助(2)―介助者に装着せず抱え上げ動作をアシストする機器
  3. 移動支援(1)―高齢者等の外出をサポートし、荷物等を安全に運搬できる歩行支援機器
  4. 移動支援(2)―高齢者等の屋内移動や立ち座りを支援し、特にトイレへの往復やトイレ姿勢保持をサポートする歩行支援機器
  5. 排泄支援―排泄物の処理にロボット技術を用い、設置位置を調節できるトイレ
  6. 認知症の方の見守り(1)―介護施設で使用する、センサーや外部通信機能を備えたプラットフォーム機器
  7. 認知症の方の見守り(2)―在宅介護で使用する、転倒検知センサーや外部通信機能を備えたプラットフォーム機器
  8. 入浴支援―浴槽に出入りする際の一連の動作を支援する機器

 確かに、毎日の生活において徘徊の恐れのある人に対する見守り、歩行や移乗の際の介助、体位交換、排泄介助といったことをロボットが助けてくれるようになれば、介護にあたる人にとってかなりの負担軽減になると思われます。核家族が進んだ現代社会では老々介護が余儀なくされることも多く、先の見えない介護と介護者自身の年齢や健康の問題から、悲しい事件がたびたびニュースにもなっているのが実情でしょう。

 「介護ロボット」の普及は、在宅における老々介護の問題も含め、様々な施設で働く介護職の体力的な疲労を減らすことができると考えられています。それにより、介護現場のマンパワー不足といった問題が少しは緩和されるのでは……とも期待されているのです。それなのに、大きな広がりをみせない利用状況にはどのような理由があるのでしょうか。

次のページは・・ 介護ロボットは普及する?―問題は導入コストと人間味

キーワード: 福祉用具 , 要介護 , 人手不足

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