介護職の想いをつなぐ介護職のウェブマガジン

介護保険制度改正の本質を読む - 千円札は「たかが」か「されど」か?

平成27年度の介護保険制度改正を間近に控え、加算や単位数ばかりが注目される昨今だ。だが果たして、それだけでよいのか? 制度改正を真に理解するためには、そこに込められた思想を読むべきではないか。

加算が小さければ意味がないのか?

 介護保険制度改正のたびに、社内・社外で改正内容の解説をする機会をいただくのだが、必ず言い続けていることがひとつある。それは、「単位の多寡ではなく、その改正点の本質を見るべきだ」ということだ。

たとえば、前回の改正で新設された加算のなかに、訪問介護の「生活機能向上連携加算」というものがある。導入から1年半が過ぎても取得する事業所は少ないと聞くが、この加算は月100単位(初月から2カ月間請求可)だ。要するにひと月に千円札1枚、ということになる。

こういった小さな加算について説明すると、聴き手のみなさんは必ずといっていいほど「大変な仕事なのに、報酬はたかが千円でしょ」という顔をされる。その気持ちはよくわかる。サービス提供責任者と理学療法士等のセラピストが協働してアセスメントを行い、それにもとづいて訪問介護計画書を作成し、サービスを提供する。それは確かに大変な仕事だ。

しかし、この仕事の“報酬”は、たかが千円ではないと思うのだ。生活機能の向上といえばどうしてもデイサービスやデイケアが中心となりがちだが、訪問介護の枠組み内でセラピストと一緒にリハビリを考えることに価値はないだろうか。そのプロセスで彼らと連携する関係がつくられることに価値はないだろうか。 これらもひとつの“報酬”なのではないか。

次のページは・・ 改正点に込められた思想を見る目

キーワード: 介護報酬 , 介護保険制度

この記事はいかがでしたか?感想を残そう!

この記事の感想は?

大賛成 2
賛成 5
中立 0
反対 0
大反対 0

== オススメ介護求人 ==

みんなのコメント

コメントをもっと見る

こちらの記事もどうぞ

  1. 該当する記事はありません
ページの先頭に戻る