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リハビリ特化医療専門集団 ゴルディロックス Vol.2

2016-02-17

2013年5月の創業以来、完全リハビリ特化型デイサービス、居宅介護支援事業所、訪問看護ステーションと経営を広げてきたゴルディロックス。龍嶋代表と萩原代表の2人に経営理念、サービスへのこだわり、今後についてを伺いました。※写真は龍嶋代表(左)と萩原代表(右)

求められる本物のリハビリテーション、理学療法の本気

先日、板橋区内に4カ所あったリハビリセンターを統合し、広いセンターに移したばかり、他にも訪問看護ステーション、居宅介護支援事業所と事業を拡大し、虎ノ門、品川にもオフィスを持たれるなど、ゴルディロックスは、2013年5月の創業から現在まで、いわば快進撃の拡大を続けられています。その秘訣を伺ったところ、萩原代表はこう語ってくれました。

「私たちが大事にしていることは、ゴルディロックスの基準に該当するスタッフの獲得です。」

「現在、リハビリ特化型デイサービスが急増していますが、残念ながら理学療法とは言えないようなサービスも多いと思います。そして、それに加えて、リハビリテーションの本質的な難しさもあるのです。実は、リハビリは理学療法士の免許があれば、誰でもが優れたプログラムを提供できるものでもないのです。」

「そこで、私たちの考えに賛同してくる心持ち、スキルのある仲間を集め、本当に必要なリハビリを提供し続けることができるようにしています。それらが利用者の方に伝わっているのではないでしょうか」

良いサービスを提供するために欠かせない優秀なスタッフ

実際、理学療法のスタッフは、全員がそれぞれの分野で専門領域を持ち、都道府県や全国の学術集会で講演・発表、あるいは講師としての登壇経験があるような方ばかりだそうです。養成校を卒業していただけ、免許だけを有するような理学療法士は一人もおらず、むしろ養成校の学科長だったり、自治体所属の理学療法職員、高額な自費診療にもかかわらず、予約待ちを生じさせているようなスタッフが集まっているといいます。

もちろん、訪問看護ステーションから派遣されるリハビリスタッフも同様で、「さながら個性的な豪傑たちが集まるという水滸伝の梁山泊のようですよ」と萩原代表は笑顔で語ってくれました。

そして、いいスタッフを集めるには、ゴルディロックスに参加したいと思ってもらえるような、本物の理学療法の実績を積み上げて、見せ続けていくことが欠かせないといいます。

実際それが功を奏し、「以前、私たち2人が働いていた病院の理学療法士の仲間が、活動に賛同して新たに加わってくれたり、活動を知った人からの応募や、紹介が絶えない、ありがたい状態です」と龍嶋代表。そうした連絡があるなか、きちんと理念を話して、地域に根ざし、生活に入り込んだリハビリを一緒に行っていく心持ちのある方を迎えているそうです。

スタッフが本気で活躍できる場所を用意する

力のあるスタッフをまとめていくのは時に難しさを伴いますが、ここではむしろ、そのスキルを信頼し、彼らの責任と裁量に任せているそうです。「医療者が持つ本来的な善良さを発揮させられる『時間的』『経済的』な自由を用意し、自らの責任と裁量で行動できる『舞台』を用意し、気持ち良く活動できるようにつとめています」と萩原代表。「医療人には本来真面目な人が多く、彼らが本気で活躍できる場所を用意したら、絶対に面白いこと、いいことを生み出せると信じている」と語ってくれました。

実際、リハビリは担当制をとり、スタッフが担当した利用者さんを責任もって診ていくという方法。そのリハビリの内容も代表が口を挟むことなく任せ、それでずっと上手くいっているといいます。唯一、スタッフに問うことは、「全力で関わったのか、最良の方法を考え抜いて当たっているのか」という姿勢だそうです。

お互いを信頼しあい、リハビリセンター内で積極的に活動されているスタッフの皆さんの表情は、利用者の方に負けず劣らず明るく、自信に満ちています。代表2人のスタッフへの信頼から生まれてくるチームのよい雰囲気は、利用者の方にも伝わっているのでしょう。「先生に会いにくるだけでも楽しいのよ」という言葉が多く聞かれました。

「万人受け断固拒否」だからこそできるケアもある

また、経営方針のひとつに「万人受け断固拒否」があるという萩原代表、その言葉の意味をこう語ってくれました。

「少し乱暴な言い方かもしれませんが、私たちは利用者の方にも本気度を求めます。『やりたい』が『できる』ようになるために、本気で利用者さんにリハビリを提供しますから、最初の説明で私たちの方針をきちんと話して、その内容を了承して通ってくれる利用者さんのみを受け入れています。」

「介護の考え方として『相手に寄り添う』というものが根底にありますが、それだけを中心にもってくると医療面での実績をあげることは難しくもなります。『万人受け断固拒否』というとキツいですかね(笑)。ゴルディロックスの方針を受け入れてくれる、本気でリハビリに取り組む人をきちんとケアしていきたいということです」

龍嶋代表も「本気で良くしたいを思っているスタッフと利用者さんとが一緒に取り組む、この姿勢はずっと大事にしていきたいと思います。そのためには介護保険制度の利用だけでは、リハビリを卒業していかなければならないケースもあるので、自費でのリハビリも拡大していきたいと思っています。必ずや私たちの思いを受け入れてくれる状況はあると思っています」と力強く語ってくれました。

人の成長を信じて

「私たちが信じていることは、『自分たちは成長し続けることができる』ということで、それは『人の成長を信じている』ということになります」と龍嶋代表と萩原代表は繰り返し述べてくれました。

そして「その『人』とは地域在住の高齢者であり、リハビリを本当に必要としている人であり、あきらめないすべての人を指します。私たちは地域リハビリテーションでのNo.1を目指しますし、私たちに関わる人すべてをリハビリテーション分野においてNo.1にする決意でいます」と現在の方向性をさらに伸ばしていく方針を伝えてくださいました。

それから、スタッフの持ち味を活かした新たなプロジェクトも思案中とのこと。

本物のリハビリ、必要なことを必要な人にきちんと届ける、真摯な活動を続ける医療専門集団の取り組みに今後も注目です。

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