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入浴介助を通じて個別性のあるケアを行うことの難しさを知る - 「ミライ塾」塾生体験記 vol.6

フロア業務にだいぶ慣れてきて、一人でも動けることが多くなった一方で、入浴介助の難しさを痛感する出来事がいくつかあった。脱衣や入浴の仕方など、人によってこだわりも違い、順番も異なる。柔軟な対応のしかたについて学ぶことの必要性を感じたエピソードを話してみたい。

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慣れたとはいえ、入浴介助ではまだまだ戸惑うことも……

 大学の夏休みが目の前に近づいてきたころ、フロア業務はほとんど、私一人で動くことが多くなった。介助にも慣れてきて大きなミスを起こすこともなくなり、ある程度安定した生活が送れるようになった。しかし、入浴介助では入居者の驚く行動や、自らのミスに振り回されることがある。

 とある入居者はお風呂に入るときに少し危ない体勢でお湯に浸かる。お風呂のふちに頭を乗せ、足を手すりに絡めるようにして浸かっている。背中とお尻が浮いてしまっているので、職員がついて、流れないように支えていなければならない。最初にその姿を見かけたとき、とても驚いた。普通の姿勢で浸かってもらうよう促しても変えていただけないので、職員が付き添うしかない。

 利用者によって柔軟に対応していく、ということに少し難しさを感じた。

入浴を拒否する利用者に対する対応にも四苦八苦

 私の勤務している施設では、入浴について嫌そうな素振りをし、強く拒否する方が複数いる。その方たちには、入浴することを伏せてお風呂場まで一緒に行き、「お薬を塗るために体を流しましょう」とか、「すぐ終わらせますので体を流させてください」などの声がけをして、お風呂に入っていただく。

 少し前までは途中で悟られたり、説得が通じず利用者が怒ってしまい、失敗してしまうことが多々あった。最近では嫌そうな素振りが見られても、粘り強く説得してお風呂に入ってもらったり、不穏になりそうなときもうまく気持ちをおさめていただくことができるようになった。

 失敗するときは、「まだまだだな」と思うときもあるけれど、利用者が不穏になって怒ってしまったときにどうすればいいかわからなかったころに比べれば、少しは成長できたかなと感じる。

 また、お風呂を嫌がっていた利用者に、入浴後、「お風呂気持ちよかったですか?」と伺うと、「気持ちよかった」と言ってくださったとき、嬉しく感じた。

次のページは・・ こだわりの強い方への入浴介助は緊張とミスの連続で頭が真っ白に

キーワード: 介護スキル , ヘルパー , 人材マネジメント

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