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施設職員が考えるジェンダー

介護職に従事する人の約8割が女性で、訪問介護では9割を超えるという。しかし、施設においては、男性の介護職員も多く、従来のジェンダー(社会的に形成される男女の差異)規範の変化が実感される。異性の利用者への入浴介助、大柄な利用者の移乗介助、掃除洗濯の生活援助、デイサービスにおけるミニバン車の運転……これらは男女どちらのほうが向いているのか? 果たしてそこに答えはあるのか? 介護職員におけるジェンダー規範を、筆者自身の体験談も交えながら考察し、介護業界のリアルを示したい。

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男性ホームヘルパーの掃除……「やっぱり男の人は駄目ね」

 現在、施設職員として従事している私ですが、以前は訪問介護事業所でホームヘルパーをしていたことがあります。

 ある女性ご利用者がお住まいのマンションに、掃除のサービスで入っていたときのことです。その女性ご利用者はとても几帳面な方で、掃除の手順・方法・時間配分など、きっちりと私に提示されました。

 私は、それらの条件を忠実に守り、仰るとおりに掃除を遂行していましたが、ご利用者は「やり方が悪い。やっぱり男の人に掃除は駄目ね」と、いつも呟いておられました。

 約2年ほど、そのご利用者宅へ掃除のサービスで入っていましたが、他のヘルパーへ交代することとなりました。

 後任のヘルパーは40代の主婦の方。ご利用者は「良かった、これで安心。あなたもよく頑張ってくれていたけど、掃除はやっぱり女性じゃないと」と仰り、その後も円満に掃除サービスが続きました。

次のページは・・ ジェンダー規範で考えると超えられない大きな壁はあるが、「人」として見てもらえれば、信頼関係に結びつく

キーワード: コミュニケーション , 介護スキル , ヘルパー

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