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施設職員が考える、人材育成とマネジメント

「こんなことぐらい、普通だったらわかるでしょう?」「最近の若い子は何もできないな……」新人の介護職員に対し、このような愚痴がこぼれているのを耳にしたことはないでしょうか。さまざまな経験値を持つ先輩職員と、右も左も分からない新人職員。かけ離れた視点はチームワークに支障を生み、やがてはご利用者にまで迷惑をかけてしまうかもしれません。今回は、介護福祉職における人材育成で、何を大切に進めていくべきなのかを考察してみました。

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新人職員の立場に立って考える現場の現状

 「○○様のトロミは、トロミ粉をこれくらい入れてね」

 「△△様がトイレに行きたそうにされていたら、お誘いしてください」

 突然このようなことを先輩職員から依頼されたら、あなたはどのように受け取りますか。

 これくらい……? 行きたそう……?

 新人職員には、まず「基準」というものがありません。抽象的な文言に迷い、自身の判断に自信が持てず、結局どうしていいのかわからなくなってしまうでしょう。

 価値観は人によって違うため、抽象的な表現では迷いが生じてしまいます。そもそも、こういう指示における正解というものは、それまでの経緯や背景を混ぜ合わせて辿り着いたもの。「これくらい」「行きたそう」という表現を推し測るには、膨大な経験則と、そこから生まれる判断力が必要です。新人職員どころか、中堅職員でも難しいことのように思われます。

 さまざまなことが同時に起こる施設の介護現場では、「臨機応変に動いてね」「優先順位を考えてね」「流れを組み立ててね」などという曖昧な表現は、基準がわからない場合には不適切です。

 右も左もわらない新天地でこのようなことを先輩から言われ、多くの新人は「まず、何をどうしていいのか、わからない」と困ります。そしてそれを指示・指導する立場の先輩も、「この新人は何で出来ないんだ」と困る。

 対象のご利用者によってニーズが異なり、目的や手段がコロコロ変わるのは元より致し方ないこと。ですから介護現場での新人育成は、第一に「現場の全体像を把握すること」なのかもしれません。新人・中堅・ベテラン職員、誰がいつ担当しても、同じ介護ができる環境づくりをめざしたいものです。

次のページは・・ 指導者に求められる、現場のマネジメント

キーワード: 特別養護老人ホーム , 人材マネジメント

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