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施設職員が考える、介護士の専門性

専門性と役割を発揮する対象は、ご利用者とそのご家族へ

 さて、次に介護士の職域について考察してみたいと思います。

 「ご利用者のケアをみること」が介護士の専門性、「みた情報を伝達すること」を介護士の役割としたとき、伝える先はどこまで及ぶべきなのか。ケアマネジャー、医師、看護師、理学療法士……etc.

 伝える先の視点を変えて、今度はご利用者のご家族(身元引受人など)に伝達するということについて考えてみましょう。

 施設入居者の場合、ご家族の面会時に日ごろの様子を伝達する。在宅ヘルパーの場合も同様に、日ごろの様子やサービスを提供したときの様子を伝達する。

 ご家族の立場になって考えると、日ごろお世話になっている介護職員に対しては、毎日の様子や込み入った質問など、遠慮してしまうケースが多いと考えられます。状態の変化や病院受診の相談ばかりではなく、何気ない日常の様子やちょっとしたエピソードなどを率先してご家族へ伝えることについて、不要と思う方はいないでしょう。

 さらにもう一歩。介護士は、ご家族が「知りたいこと」「大切に思っていること」をキャッチし、職員間で共有しておくことが重要です。

  • 〇〇様のご家族は、自力で歩くことをとても大切に思っておられるので、日々の歩行状態をまめにお知らせするようにしよう。
  • △△様のご家族は、以前食事の摂取量を気にされていた。面会の際は、摂取量やそのときの様子を細かくお伝えできるよう予めまとめておこう。

 ご利用者のニーズと同様に、ご家族にもそれぞれのニーズがあり、重んじているポイントもそれぞれ違うでしょう。ご利用者のニーズをアセスメントする機会は多くありますが、ご家族の重んじているポイントをみて共有することはまだまだ少ない気がします。これも、介護士の役割の一つとして考えてよいのではないでしょうか。

次のページは・・ 介護士が、介護士のためにできること

キーワード: 介護スキル , 特別養護老人ホーム

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