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介護福祉職におけるモラルとコンプライアンス

昨今耳にする機会の多くなったコンプライアンスという言葉。直訳すると「法律や内規などのごく基本的なルールに従って活動すること、またはそうした概念」とありました。現在の日本において介護・福祉の職業は、主に介護保険法がベースとして存在し成り立っています。ですから、法令遵守はもちろんのことですが、職場によってさまざまな内規が存在し、さらにいうと一人一人における介護感やモラルも、働き方に大きく関わってくるのではないでしょうか。今回、介護職員が考えるべき指針を、コンプライアンスとモラルをもとに考えてみました。

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介護職員あるある? ご利用者からのお礼の品、遠慮する難しさ

 介護職、特に高齢者介護の仕事を続けていると、必ずといってよいほどある悩みに直面します。ご利用者の方からお礼を頂く場面です。

 「いつもお世話になっているので受け取ってください」というお言葉。それは品物であったり食べ物であったり時には金銭だったり…。ご利用者の方からすると、お世話になった人への感謝の現れ、高齢者から若い職員に対しては孫にお小遣い、のようなものなのでしょうか。お気持ちはありがたいのですが、むろん受け取ることはできません。

 金銭の授受なんてもってのほかです。しかし、お礼を伝えたい高齢者の方に対し、そのお気持ちを断り続けることは意外と難しいかと思います。

 「介護保険法に基づいている以上、公定価格での給料をもらっているので…」「これを受け取っちゃうと、私はクビになってしまいます」等、いかなる断り方をしても「まぁええから取っといて」と仰る方も多いです(筆者は関西在住)。

 並たいていの断り文句では響かない、お礼の金品を断りきれないことも多いので、こういったケースに対する最終手段の一つとして、「今回だけですよ」と一度受け取り、すぐ後にご家族へ返却する、という方法もありますね。お断りすることでご利用者との関係性が崩れてしまうことも考えられますので、「お礼を伝えたい」というご利用者の意向に沿った解決策を模索するべきかと思います。

 公的な立場であるべき介護職員が守るべきコンプライアンス、ご利用者の尊厳も守りたいモラル。本当はダメだが何とかしたい。このような悩ましい場面は、上記のお礼のケース以外にも、介護現場には幾つか存在します。

次のページは・・ 介護職員として、さし当たりできることを見つける姿勢もまた介護

キーワード: コミュニケーション , 介護スキル , 介護保険制度

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