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高齢者特有の身体の変化

歳を重ねると、身体が鈍感になります。例えば普段行っていない運動をした時、筋肉痛が翌日ではなくその後になったりするというのはよく聞く話。このような症状は多少の個人差はあるものの、さまざまな部分で現れます。長い間にわたり高齢者の方々と関わってきたんかで、「まさか」「なるほど」と感じた経験は多くありました。ここで取り上げるいくつかの事例を、ぜひ参考にしていただけたらと思います。

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肺炎になっていても発熱しない

 なんとなく元気がなくて食欲もないので、まずは熱を計ってみる。すると平熱なので、風邪を引いたというわけではなさそう。「少し様子を見てからお医者さんに行ってみよう」と1〜2日経ったものの、やはり元気はなく、食べていないためなのか足取りもフラフラしてきてしまいました。「点滴でもしてもらえば良くなるかもしれない」と受診したところ、なんと肺炎によって肺が真っ白な状態に……。過去、このようなことは何度か経験しました。ここから入院して治療が始まりますので、体力のない方は残念な結果になってしまう場合もあります。

 このような肺炎の原因は、「誤嚥」によるものが多いことが高齢者の特徴です。嚥下反射が悪くなり、肺に食物等が入ってしまうことで肺炎を発症してしまいます。風邪の症状が見られないため、気づくのが遅くなって重症化してしまうのです。

骨折していても痛くない

 転んだ際に手を着いてしまい、手の甲の骨が折れている。それにも関わらず普段と変わらずに物を持ったり、洗濯物を干すときに「パンパン」とシワを伸ばしたり。この方は認知症がかなり進行してしまっているため、ごく稀なケースです。全く痛みを感じないというわけではなく、例えばトイレに行ってズボンを上げ下げする場合などは、「痛くてできない」と仰いました。それなのに、食事でトレーを持ったり、「やるぞ!」と意気込んで洗濯物を干す作業をしたりする際には、痛みを感じなくなってしまうのです。これには、整形外科の医師も「不思議だ」と言っていました。

 そんな具合ですから、治療のための装具やギプス、湿布剤などは何も着けていられません。長い時間をかけて、自然に骨がつくのを待ちました。

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キーワード: リスクマネジメント , ヘルパー , 訪問介護

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