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リスクマネジメントについて

リスクマネジメントとは、想定するリスクに対して、その損害を最小限にするため組織的にマネジメント(管理)すること。介護の現場は、リスクのるつぼと言って良いほど。何の障がいもない人たちの日常でも、残念ながら事故は起きてしまいます。それが介護現場は、身体や知的、認知症など、さまざまな障がいを抱える人たちの集りです。予想はできても、予知のできないことばかりの日常と言えるでしょう。しかし、だからといって「事故は起きても仕方のないこと」などと放ってはおけません。プロとしてマネジメントしなければいけないのです。しかし、介護現場ではあまりに幅広いリスクに備えなければいけないので、現場がマネジメントによってがんじがらめになっていると感じてしまいます。ここでは施設介護を例に、その問題点と解決策を模索してみましょう。

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状態の異なる高齢者が一緒に暮らす

 認知症の高齢者を中心に生活介護を行っている特別養護老人ホーム。ショートステイ利用者を含め、常時50〜60人の高齢者が暮らしています。ADL(日常生活動作)の程度はさまざまですが、ここでは介護保険の規定により「要介護3」以上の方が対象です。現在の介護保険制度では身体の不自由さのみでは「要介護3」の認定のある方はおらず、多少なりとも認知症の症状を持っている方ばかりだと考えて良いでしょう。そんな方々を365日・24時間、食事や排泄、入浴、そしてリクリエーションにまで配慮しお世話をします。

 1対1の介護はありません。看護師を含め、概ね30人位が交代で勤務します。その施設により勤務時間の割り振りは色々ですが、単純に考えても24時間を30人で割れば、常時勤務するのは10人と言うことになります。そのため、職員1人で5〜6人の方のお世話を担当することになるのです。しかも次のように、高齢者の状態は実に多様です。

<食事>

 自力摂取可能な方、全介助でなければ食べる事ができない方、飲み込みに障がいがある方、誤食の危険のある方 など

<排泄>

 全く排泄の感覚が麻痺してしまっており完全にオムツ対応の方、便意尿意はあるものの自力でトイレに行くことのできない方、訳も解らず歩き回り転倒の危険のある方 など

 数えあげればきりがありません。そんな方々に事故が起きないためには、職員がどのような体制でどんな風に対応するかを研究し、マニュアル化します。これが、リスクマネジメントになる訳です。

次のページは・・ 事例:事故が起きた際の対応

キーワード: 特別養護老人ホーム , リスクマネジメント , 認知症

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