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在宅介護・施設介護のメリットとデメリット

年をとって、自分自身で身の回りの事ができなくなってしまった場合。住み慣れた家で訪問介護等を受けながら生活を続けるのが良いのか、それとも、施設に入所して手厚い介護を受けた方が良いのか。親の面倒を見る立場の人だけでなく、「いずれ自分が老いたとき、どちらを選択したら良いのか」ということは、多くの方が考えてしまうところでしょう。

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自宅介護と施設入所、いったい何が最適なのか

 施設入所と言えば、少し前までは近所や親戚の方々から「老人ホームに入れられちゃった」というような表現で、批判的な印象がほとんどだったように思います。しかし介護保険制度が施行されて17年目。これだけ世の中が少子高齢化という状況を社会問題にしている現在では、「周りの人たちに迷惑をかけて生活しているくらいなら、施設に預かってもらったら良いのに」などという声も聞かれるようになってきました。

 在宅で生活することと施設へ入所すること。どちらが本人や家族にとって良いのかは、本人の状態と環境によって違ってくるでしょう。そしてこれは、介護度だけで判断できない部分も大いにあると思うのです。ここで、事例を挙げながら比較してみましょう。

<事例1>

 Aさん、81才(女性)。身体には何の病気もなく、歩行もしっかりしていて失禁もありません。認知症の症状が出始め、同じ話を何度も繰り返したり、親戚や息子のところへ1日に何十回も電話をしたりということで介護認定は「要介護1」です。

 世間話をする程度であれば、全く認知症であるということには気づきません。それでも振り込め詐欺に引っ掛かりそうになったり、預貯金の管理ができなくなって現金のしまい場所が分からなくなったり。次第に問題が多くなってきたため、グループホームへ入所することになりました。いろんな部分で、まだ在宅で暮らせる能力は残っている状態。しかし、一人暮らしは無理という結論です。

 性格も穏やかなため、誰かが同居していれば家での生活も可能だったことでしょう。都内に住む息子も、これだけ能力が残っている母親を施設に入所させるということに、随分と葛藤があったようです。しかし現在、もともとの明るい性格と行動力で、ホームでの買い物や調理に進んで参加しながら生活している様子を見て、安心しているようです。

次のページは・・ <事例2>

キーワード: 介護家族 , 有料老人ホーム , 訪問介護

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