介護職の想いをつなぐ介護職のウェブマガジン

孤独死について考えてみる

介護の仕事をしていると、当然“死”と直面する場面があります。いつもの時間に訪問すると大変に状態が悪くて119番通報。家族の不在時には一緒に救急車に乗ったり、予てからの話し合いによって救急車を要請せず主治医に連絡を取り、最期に息を引き取るまで看取ったり。そうしたことも少なくありません。家族と一緒、あるいは家族が駆けつけるまで一緒にいるということが大抵ですが、過去に一度だけ、「訪問したらすでに息を引き取っていた」というケースがありました。その経験から、孤独死について少し考えてみます。

関連記事:孤立した男性高齢者の住まいと支援

関連記事:熱中症と環境整備

関連記事:「高齢者見守りキーホルダー」の波及効果 - 大田区

呂律が回らず意思疎通がなかなか出来ない

 まだ60代の方。独居であり生活保護を受けていて、お付き合いのある親戚や近所の人は誰もいませんでした。結婚して子どももいるそうでしたが、アルコール依存症を患っており、離婚してからはまったく音信不通の状態だったのです。精神科にかかって抗精神薬をたくさん服用しつつも、しかしお酒をやめることはできず。いつも、呂律の回らない言葉でした。

 アルコール依存症を患ったからなのか、あるいは逆にそういった性格だから依存症になってしまったのか。それは分かりませんが、とても気性が激しく、いつでも怒っていて怒鳴るように話をします。とても恐かったですが、市役所の人やケアマネジャーに「暴力は振るわない人だから」と言われ、勉強するつもりでヘルパーの仕事をお受けしました。

 自宅が山間にあったため、車を使わなければ買い物にも行けません。また、自分で調理もできないということで、一週間に3回は買い物と調理の支援を行っていました。

 認知症はありませんので、担当するヘルパーの顔と名前はきちんと覚えています。「どんな物が食べたいか」「何を買ってきてほしいか」などといったことも要求できる状態。しかし呂律が回らないんので、なかなか聞き取れず何度か聞き返すのですが、すると顔色が変わっていくのが分かります。ときには「分からないのか!」といった風に怒鳴られることもありました。

次のページは・・ 突然訪れた孤独死

キーワード: 住環境 , 独居 , 見守り

この記事はいかがでしたか?感想を残そう!

この記事の感想は?

大賛成 2
賛成 0
中立 0
反対 0
大反対 0

== オススメ介護求人 ==

みんなのコメント

コメントをもっと見る

こちらの記事もどうぞ

  1. ステキなインフォーマル

    • ●0
    • ●0
    • ●0
    • ●0
    • ●0
    • 0
ページの先頭に戻る