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今、日本は世界に例のない超高齢化社会を迎えようとしています。人口に占める高齢化率が高いばかりでなく、その速度の早さも他に例がありません。第二次ベビーブームの人達が高齢者となる頃には、人口の4分の1が高齢者になると言われていたのは少し前のこと。現在は3分の1に及ぶとされ、出生率の低下から生産人口が減少し、国の財政は逼迫する一方です。「年齢を重ねても安心して澄める社会へ」「介護・医療の充実を」などとは言っていられなくなり、国の方針として、現在1割の負担である75歳以上の医療費負担は2割へ引き上げる方向に動いています。さらに介護保険の一部負担については、すでに所得に応じて(資産も含めて)2割負担となっているのです。いったいなぜ、これほどまでに介護・医療にお金がかかるのでしょうか。

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心理的特徴から膨らむ医療費

 歳をとれば体が弱くなり、病院にかかる機会も増えるでしょう。毎日の生活も、身の回りのこと全てを自分自身で行うのは困難となります。そういった場合、介護・医療の社会資源が必要になるのは仕方のないことです。しかし私のように長く高齢者福祉に関わっている人たちの間では、どうしても「介護・医療用の無駄遣い」が気になってしまいます。

 高齢者に携わるうえでの資格取得や各研修会参加では、高齢者の心理的特徴をよく学びます。その中にあるのが「自分の健康状態について執拗に気にする」といったもの。言葉は悪いですが、仕事・子育てなど何もなく、周りの親しい方々が病んだり亡くなったりして他に考えることがなくなると、自分の体の不具合を探すようになるのです。

 例えば友達が高血圧で倒れたと聞けば、自分の血圧が気になって1日に何度も血圧を計る。そして少しでも標準より高い数値が出ると、すぐに病院に行って薬を貰ってくる。あるいは親戚が胃ガンで手術を受けたと聞けば、少し胃に違和感があっただけで(実際に違和感などなくても)「自分も胃ガンだったらどうしよう!」と気になってしまう。そして薬を飲んでは安心する、または飲まなくても薬を貰ってきて安心しているという心理的特徴が、高齢者にはあるのです。中には1か所の医療機関では安心できず、コンビニ受診する人も珍しくありません。

次のページは・・ 膨らみのしかかる介護費

キーワード: オレンジプラン , 2025年問題 , 認知症

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