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これからの介護を考える

現在「介護」というと、多くは老人介護を指して使われる言葉になっていると思います。広くは福祉の中のひとつの言葉であり、何らかの障がいがあり、自分自身で身の回りのこと全てをすることが難しい方に対するお手伝いの意味を指すものでもあるでしょう。それが2000年に介護保険制度が施行され超高齢化が社会的問題となり、まずは「介護」というと高齢者に向けた言葉として一般化しました。その後、障がい者等の制度全体の見直しが図られ、介護だけでなく福祉全般を社会保障問題として見直されて法の改正が行われてきました。そうした背景をもとに、これからの介護について考えてみます。

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介護する環境の変化

 「介護」という言葉について、あえて差別的な表現と誤解されるのを覚悟で言わせていただくのならば、社会全体の障がい者の人数はそれほど多くはなく、やはり介護分野で問題の多くを占めているのは高齢者なのだと思います。福祉の基本を学ぶ時に「人は現在障がいを負っている人と、これから負う可能性のある人の二通りである」というものがありますが、その通りだと衝撃を覚えました。

 しかし、老いてゆくというのは全員に必ずやってくるもの。ですから、やはり障がい者の数を圧倒的に上回るのです。そして老いた人はどんなに健康を維持できたとしても、身のまわりのことが少しずつ自分で行えなくなってしまうものなのです。

 人が歳をとり、自分の事が自分自身でできなくなった時。少し前までは家族が順番に面倒をみるのが当たり前の事でした。長男が家を継ぎ、嫁を迎え、夫が稼いで嫁は家を守る。ほんの少し前までは、このような構図であったように思います。それが、少しずつ変化してきました。

 例えば、進学や就職で家を出た長男がそのまま出ていった先で結婚。一家を構え、その頃には両親はまだ元気なので気にもしていなかったものの、10年、20年が過ぎ、親が歳をとってくると心配にはなってきます。しかし、職を変えて実家に戻る訳にもいきませんし、自分の子どもの学校のこともある。このような状態が社会現象になり、「さて、高齢者は誰が面倒をみるべきなのか」というときに介護保険制度が始まり、「高齢者も子どもと同じように、社会が責任をもって面倒をみましょう」ということになった訳です。そう、安心して子育てできる社会と同様、安心して老後をすごせる社会を目指して。

次のページは・・ 変わりゆく介護保険制度と課題・不安

キーワード: 介護予防 , 要介護 , 介護保険制度

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