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排泄に関するある施設の取り組み

疑問から変化・進化が起こっていく

 生活の中では、さまざまなことで常識は変化するもの。身近なことでいえば、ダイエットや美容関連でも、少し前までは最良と言われていたものが今では全く逆の考え方になってしまっていることがあります。医療や介護の分野でも、技術や科学的知見が変化することにより、これまでの常識が非常識になってしまうことも多々あるものです。

 世の中すべてのことに対して言えるのだと思いますが、「これでいいのだ」と思ってしまってはいけないのでしょう。常に「これで良いのだろうか?」と疑問を持つことによって向上心は生まれ、向上心を持つことによって変化・進化に繋がるのです。さまざまな取り組みは、もちろん良い結果を目指して行われます。しかし、時に失敗は起こるもの。それでも何もせず、「これでいいのだ」という考えだけでルーティンワーク的に仕事をしているよりは、ずっと良いのだと思います。時に残念な結果が出てしまったとしても、それを考えて改善することによってまた違った良いことが見えてくるものなのです。

 このような意見を知人にも伝えたところ、返ってきたのは「その考えを皆に話してほしい」という言葉。そこで私は、この取り組みについてのもうひとつの問題点に気づきました。それは、取り組みに対する意味や意義を管理者が、全員に説明、納得させていなかったこと。そして課題の決定も管理者が行い、押しつけるような形で現場に「させていた」ということです。

向上心を忘れずに取り組みたい

 より良い施設介護を実現するためには、さまざまな取り組みが行われています。介護職員それぞれに、日々の仕事の中で疑問に感じ、「ここをもう少し……」などと思っていることがあるはずなのです。ですからその疑問や思いを持ち寄り、話し合いの中で取り組んで行く課題を決定すること。そして、自らがプログラムを作成するような形をとれば、職員の意識も変わり、取り組みにもやり甲斐を持てるのではないでしょうか。

 もちろん、必ずしも私の考えが正しいとは言えません。しかし今回知人から相談を受けたことで、自分自身も管理者として現場に目を向け直し、考えるための良い機会となりました。仕事に対して、「これでいいのだ」ということはない。向上心を忘れずに介護にあたりたいと思います。

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キーワード: 介護スキル , チームケア , 認知症

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