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全部は無理かもしれないけれど

世の中によくある、嫁と姑の確執。ヘルパーの仕事は自宅を訪問し、そして生活の中に入り込む仕事なので、この確執を目の当たりにしてしまうことが少なくありません。お嫁さんもお姑さんもそれぞれとても良い人で、ヘルパーに対しては優しく気遣いのある方々。しかしなぜかお嫁さん・お姑さん同士となると、何となくギクシャクしてよそよそしい態度なのです。

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確執があっても最後は家族

 例えばあるお姑さん。ヘルパーのすることにはとても感謝してくださり、お礼の言葉もたくさんかけてくださります。しかしお嫁さんに対しては、何をしても気に入らないといった表情。逆にお嫁さんもヘルパーには丁寧に挨拶してくれて、お礼の言葉もかけて頂けます。それなのに、お姑さんに伝えたいことがあると直接は話せず、ヘルパーに「義母に伝えてもらいたいのですが……」なんて言ってきます。

 もちろん同じ屋根の下に住んでおらず、離れている嫁姑関係もあるでしょう。それまでずっと別々に暮らしていた家族が、親が高齢になりお手伝いが必要になったからといって簡単に同居できるわけではありません。そこでヘルパーに依頼が入り、身の回りの事をお手伝いします。しかしヘルパーが全てできるはずはなく、時々、または定期的に家族が訪問していろんなことを手伝うのです。しかしこの場合でも、やはり嫁のすることを姑が気に入らないといったケースはたくさんあります。

 ヘルパーが毎日のように訪問している場合、利用者さんの中には「たまに来る嫁なんてちっともあてにならない。ヘルパーさんの方がよっぽど頼りになるよ」なんておっしゃる方もいます。しかしここで、ヘルパーはいい気持ちになってはいけません。ヘルパーは所詮他人です。できるだけのことは一生懸命お手伝いしますが、あくまでも「できるだけのこと」に過ぎません。そのため、最後はやはり家族に頼らざるを得ないのです。

 ですからこのような言葉をかけてくださる利用者さんには、「そんなことありませんよ。私たちは仕事でおじゃまするのですから、やっぱり家族の人が一番頼りになるものです」とお話しします。そして日常会話の中でも、家族の方々との接点を大切にした言葉遣いを心がけます。

次のページは・・ ヘルパーと家族では関わりが違う

キーワード: コミュニケーション , 介護家族 , ヘルパー

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