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聞きわけのない利用者

81歳女性、Aさんとの関わりはもう8年ほどになります。最初は左大腿骨脛部骨折で入院、手術した後、一人暮らしの自宅に帰るということで依頼がありました。きちんとリハビリが終了して医師の許可が出てからの退院ではなく、本人の意志で、半ば脱走するような形でした。その時のことはよく覚えています。今回は、なかなか介護する側の話を聴いていただけない利用者様について考えます。

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介護側の言葉に聞く耳を持たない

 つかまらなければ立っていられない、歩行器がなければ歩けない状態。そんな中、民生委員とケアマネ、私、そして本人とで「どのように自宅で暮らしていくのか」「フォーマル、インフォーマルなサービスをどのように組み合わせてお手伝いしたら良いのか」という話し合いをしようとしました。すると本人が大きな声で、次のように怒鳴ります。

 「あー面倒くさい。こうやって帰って来たんだ。自分の家なんだからなんとでもなるよ。今日はもういいから、みんな帰ってくれ!解散!」

 どうにかして話をまとめようとケアマネがなだめますが、全く聞く耳をもちません。Aさんのサービスのスタートは、このような状態でした。

 それでも1日、2日と暮らすと、自分一人ではできないことがたくさんある、あるいは近所の方たちには頼めないことばかりだということに気付きます。そして何より、骨折した脚は完全に良くなったわけではありませんので、一人でお風呂に入ることができません。もともとお風呂はあまり好きではなかったらしいのですが、全く入らないというわけにはいきません。そのため、とりあえずヘルパーは月・水・金の週3回、入浴や掃除、買い物のお手伝いをする計画で訪問介護がスタートしました。

 その間、持病の糖尿が悪化したこともありましたが、とりあえず大きな変化なく8年という月日が経ちました。しかしそれが先日、今度は右足を骨折(右大腿骨脛部骨折)してしまったのです。

次のページは・・ 骨折、そして褥瘡と状況が悪化してしまう

キーワード: 在宅 , ヘルパー , 訪問介護

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