介護職の想いをつなぐ介護職のウェブマガジン

地域で支えるとは言うけれど…

「年齢を重ねても住み慣れた場所で自分らしく暮らすことができるように」という考えのもと、地域包括的支援が推進されています。専門職だけでなく、隣近所や商店街など、地域全体が一つとなってバックアップしていこう、とする取り組みです。今回は、この取り組みを進めるうえでの難しさを、事例を交えてご紹介します。

関連記事:地域支援事業について

関連記事:地域共生社会と「どこでもソーシャルワーク」

関連記事:ヘルパーにできること

地域ケア会議の取り組み

 地域包括支援センターでは、要支援認定を受け、何らかの介護保険サービスを利用している人が悪化しないようにどんな支援をするかを考える目的で「地域ケア会議」を開催しています。この会議には、主治医をはじめケアマネジャーやホームヘルパー、管理栄養士や薬剤師、民生委員なども出席します。個人を特定せずに事例を検討することで、一歩離れた第三者の目線で話し合い、今後の改善に役立てようという取り組みです。

生活にも影響を与えてしまうほどの“こだわり”を持つAさんの事例

 Aさん(83歳・女性・独居)は認知症はありませんが、一般の人よりも強いこだわりを持っている方です。まず、物が捨てられません。ご自身のお子さんが小さい頃に着ていた洋服や、亡くなった夫が着ていた洋服や穴が空いている靴下、孫が遊んでいたおもちゃなどです。それらは何十個ものレジ袋に分けられ、部屋の中に置いてあります。

 これについてAさんは自分のことながら困っており、「一緒に片づけてほしい」とヘルパーに依頼しました。しかし、ヘルパーと一緒に片付けても、ジャンパー1枚片付きません。ヘルパーから「さすがにこれはもう捨てましょう」と言われ、捨てることを決心するのですが、捨てるにはまずそれを洗って、ファスナーや鈕を切り離さなければ捨てられない、と言うのです。そのためなかなか進まず、一向にレジ袋が減らないという状況です。

次のページは・・ 食べ物にも強いこだわりが

キーワード: 住環境 , 地域包括ケアシステム , 多職種連携

この記事はいかがでしたか?感想を残そう!

この記事の感想は?

大賛成 0
賛成 0
中立 1
反対 0
大反対 0

== オススメ介護求人 ==

みんなのコメント

コメントをもっと見る

こちらの記事もどうぞ

  1. 該当する記事はありません
ページの先頭に戻る