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夫婦も辛いですね

認知症の症状があっても、元気に暮らしている方はたくさんいらっしゃいます。しかしそのお世話をする家族には、やはり大きな努力と苦悩があるでしょう。今回はその具体的な事例について、それに寄り添うヘルパーの視点も踏まえてご紹介します。

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処方薬が飲まれておらず大喧嘩に発展

 Aさん(女性、80歳)は、認知症の症状が出始めてから5年余りが経ちます。物忘れが気になり出してかかりつけの内科医に相談したところ、認知症の薬が処方されました。内科的な病気があるわけではなく、高血圧の薬を貰うために通院していたAさん。しかし、認知症の薬は定期的に増量されていきました。一般的に、認知症の専門医以外で処方される認知症の薬はミリ数が定期的に増量されます。それでも検査を行って少しでも薬の効き目が見られれば、その期間は医師の判断に委ねられるものです。

 認知症は今のところ「非可逆性」の病気と位置付けられています。そのため、治療を行っても中核症状が「治る」「改善される」といった効果は期待できません。服薬により期待できるのは、進行を緩やかにするといった効果なのです。

 Aさんは少ない薬量から与薬されたものの、症状は緩やかになるどころか全く効き目が確認できませんでした。そのため、医師は薬量を定期的に増量。それでも日常生活におかしな言動が目立ち始めたため、夫が薬を確かめたところ、数ヵ月分どころか処方された当初からほとんど飲まれていなかったことに気づきました。このことを本人に問いただすと、すでに認知症がかなり進行したAさんは怒り出し、大喧嘩になってしまったそうです。Aさんは、自分がきちんと服薬できていないなんて全く自覚がありません。そのため何を責められているのか分からず、夫に対しては「なんて失礼な人なんだ!」という感情しかないのでしょう。

次のページは・・ 少しずつ進行する認知症の症状

キーワード: 在宅 , 介護家族 , 認知症

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