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論点を明らかにし、正しい議論の流れを把握する−介護現場に必要なノンテクニカルスキルにおける問題解決フレーム2

会話の途中から、論点がどんどんずれて行方不明になってしまう。現場ではよくこういうことが起こらないだろうか? 相手の問いが何だったのか、聞く力が求められる。そこから展開される建設的な議論、正しい議論の流れを守って行うことが、問題解決には有効である。

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よく起こりがちな「今何の話してたんだっけ?」

 会議や申し送りなどで、「今何の話してたんだっけ?」となることはないでしょうか?

 話が逸れに逸れて、全然違う場所に着地してしまう……。これは論点がずれていくことによって起こってしまう現象です。

 論点とは、「意見が“答え”となるような“問い”のこと」

 スタッフA「(利用者の)○○さんは、午後からの入浴を希望されてしますがどうしますか?」
 スタッフB「そうなの? でも○○さんの希望だけを聞くわけにはいかないよね」
 スタッフC「○○さん自己主張が強い人だからね〜」
 スタッフD「だいたい午後からの入浴人数が多すぎるのよね」
 スタッフE「入浴介助にあたる人数も増やしてほしいね」
 スタッフF「今度のミーティングで議題にあげましょう!」

 こういう会話、実際に行われていないでしょうか?

 論点を整理すると、
 スタッフA→利用者○○さんの入浴時間の希望をきくかどうか?
 スタッフB→利用者の希望は全員平等にきくかどうか?
 スタッフC→利用者○○さんの性格がどんなものか?
 スタッフD→午後からの入浴人数が多いか?
 スタッフE→入浴介助にあたるスタッフの人数が足りているか?
 スタッフF→もはや何を議題にあげるのか意味不明
となりました。

 このように整理してみると、論点が少しずつずれていっているのがわかると思います。

 利用者○○さんは、午前中の入浴を午後に変えてほしいという希望なので、入浴する利用者さんの総数は変わらないはずですが、会話の後半では入浴介助の人手が足りないという話になっています。

次のページは・・ 建設的な議論のためには、“問い”は何か? を聞く力が必要

キーワード: コミュニケーション , 介護スキル , チームケア

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