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「今日初めて会話をした……」ケアプランにのらない信頼にこたえる支援を

ケアマネジャーの業務の中に、月に一回のモニタリングがあります。自宅にモニタリング訪問することが基本ですが、ご家族の事情でショートステイを連続利用しているなどのケースでは利用中のショートステイを訪問することもあります。先日訪問した際に、ある利用者さんが「今日、初めて話をした」という言葉を耳にし、衝撃的でした。この言葉の意味について考えていきたいと思います。

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面会者を見つめる目

 85歳女性、Aさんのモニタリング訪問に訪れた時のことです。Aさんは普段は週2回のデイサービス利用で、独居生活は何とか出来ている状況です。

 しかし、冬期間は火気の取り扱いと体調変化が心配ということで約3か月の予定でショートステイの利用となりました。利用開始月は特に問題なくモニタリング出来ましたが、2カ月目は感染症がショートステイ内で流行ってしまったため、完全に面会ができませんでした。少し予定の時期をずらしてのモニタリング訪問です。モニタリング訪問と言っても、利用者さんにとっては「自分に来た面会」という感覚かもしれません。

 「こんにちは」とホールに入ると、そこにいる利用者さんは一様にこちらを見つめます。気が付かない利用者さん以外、来客者に目を向ける表情は複雑に映ります。

 「誰だ? 見かけない顔」

 「自分の知り合いかな?」

 怪訝、期待、興味。私のお目当てのAさんは「不安と期待」といった表情に見えました。

「私の知っている人!」表情に生気が現れる瞬間

 一目で見て「自分を担当しているケアマネジャーだ」と確信することは、Aさんにとって難しそうでした。なにせ、前回の訪問から1カ月以上、感染症の流行のせいで間が空いています。

 「Aさん、○○です」

 目の前まで行って、名乗って初めて確信を持てたようでした。するとAさんの表情が一変。

 「ああ、わかる、わかる。ありがとう、来てくれたの?」

 こう言ってはなんですが、とても嬉しそうです。

 Aさんからはショートステイでの生活の様子を聞き、ケアマネジャーからは自宅の周りの様子や離れて暮らしている子どもたちの情報をAさんに伝えます。お互いに先ずは元気そうで一安心といったところです。

次のページは・・ 「良かった、今日初めて人と話した」

キーワード: ケアマネジメント , ケアプラン , ケアマネジャー

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