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在宅看取りを考える〜最期にあたり「生きました」という報告〜

医学の進歩によって、人間にとってがんが脅威でしかなかった時代から、現代では治るがんも多くなりました。また、完治が望めなくてもいかに苦痛を少なくしてがんと共に生きるのか、最期を在宅で迎えたいという想いを叶えるための「在宅看取り」についての体制の構築も進歩してきています。介護保険における支援でも、がん末期にある高齢者のケアをさせていただくこともあります。過日、乳がんを患い闘病していた小林麻央さんが旅立ちました。介護保険分野のケアとは世代は違いますが、終末期ケアとして非常に学ぶことも多いと感じた経験です。

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残された家族の思い

 小林麻央さんにおいては、闘病生活を赤裸々にブログに綴ったこと、また夫である市川海老蔵さんのブログからもその日常と献身が伺い知れ、読む者に様々な感情を抱かせることになりました。介護保険のケアを生業とする人の目線では、その文面や画像の端々からどのようケアが行われているかのイメージが出来たのではないかと思います。

 介護保険でもがんをはじめとした終末期には、利用者さんが在宅看取りを選択される時は訪問診療や訪問看護、訪問介護、福祉用具貸与など、さまざまなサービスを組み合わせて在宅介護を支えます。在宅看取りの意義は、もちろん「患者(利用者)本人の意思を汲んでその最期を本人が納得いく形で全うできる」ということだと思います。また、大事な家族を送る側、残される側としては「やりきった感」が重要だと感じます。

 終末期において患者(利用者)本人、家族(支援者)は日々、希望と絶望が背中合わせです。いつ、何が起きてもおかしくない状況でも調子の良いときは希望を抱き、調子が悪い時は頭では理解していても戸惑ってしまうもの。絶望感や無力感に押しつぶされそうになることもあります。そして、一生懸命力を尽くしても、朝起きたら亡くなっていたといったことも現実には少なくありません。残された家族の中には、無念な気持ちをずっと引きずってしまう人もいるのです。

次のページは・・ 関わった人にしか分からないこと

キーワード: 在宅 , 看取り , 終末期

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