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雪国の介護〜巡る季節に対応できるか〜

過日、県内全域の介護支援専門員(ケアマネジャー)が一堂に会する研修に参加しました。11月も後半になると県内のあちこちで初雪が降っていて、「道路状況はどうでしたか?」という言葉が挨拶代わりになっています。また、この時期になると担当している利用者様が今年の冬をいかに乗り切るかが介護支援専門員の共通の悩みとなっており、その苦労話も風物詩さながらです。今回は、雪の降る地域の介護について見ていきましょう。

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雪が降ると変化する生活

 全国的に高齢化率が上昇している中でも、当県の高齢化率はかなり高い水準にあります。子ども世代との同居率も低く、多くの世帯が高齢夫婦2人世帯か独居。お盆に子どもが帰省して初めて親に介護が必要と感じて慌てることも多く、「久しぶりに帰省したら親が認知症になっている。火の不始末が心配だ。冬、どうしよう」といった相談を持ち掛けられることが少なくありません。

 認知症か否かの真相は定かではありませんが、雪のない季節はなんとか暮らしていても、寒くなり雪が降ってくると買い物に行くことができない。あるいは雪かきができなかったり、ストーブの灯油を入れることができなかったり、暖房の調整も上手くできるか不安だといった心配事が山積みのケースがあります。

 少し物忘れはあるけれどなんとか暮らしている人や、認知症の診断はついていてもまだ自宅で頑張って暮らすことができる人もいるでしょう。そのようなケースでは、気候が温かいうちは家や庭先で活動でき、近所やスーパー、デイサービスなどに自分で支度をして出かけることができています。そのため、人目にも付きますし、関係者との交流があるので意識しなくとも安否確認がされている状況です。

 しかし、雪が降って寒くなってくるとデイサービスに出かけるための準備が億劫になり、雪かきも大変です。何より帰宅したときに寒くて暗い家に戻ってくるのが辛いという理由で、冬は休みがちになる人も案外多くいます。病院受診も冬の間はお薬を3か月分処方されたりすると診察に通わなくても良いので、ありがたい反面、外出の機会は減ってしまうでしょう。体調変化に気が付く機会も失われてしまいます。独居や高齢世帯で普段なんとかギリギリで暮らすことができている人は、冬になると一気に活動時間や人との関りが減ってしまうことが考えられるのです。

ショートステイでの越冬

 雪が降ると除雪ができない。シルバー人材センターも手一杯で、他に頼むことができるサービスや社会資源もない。あるいは、頼める近所の人や知り合いもいないような高齢化率の高い地域では、少しの手助けがあれば冬も自宅で暮らすことができるのに環境が整わないという理由で、ショートステイの利用を検討するケースが多く見られます。

 介護支援専門員はアセスメントの結果から、冬の間は環境の整ったショートステイで過ごしましょうという結論に至ります。しかし「越冬」のためのショートステイ探しはお盆以降から始まり、12月を迎えるころには地域のショートステイの冬期間のベッドが埋まってしまうことが例年続いている状況です。

次のページは・・ 自宅で冬を越す

キーワード: 在宅 , 独居 , 見守り

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