介護職の想いをつなぐ介護職のウェブマガジン

雪国の介護〜巡る季節に対応できるか〜

まとめ

 冬の寒さや雪の始末は、自宅で暮らしている高齢者にとって大きな問題です。自宅で冬期間暮らし続けるには、介護保険サービスや社会資源で補いきれないことばかり。そのため、家族も介護支援専門員もリスクを払拭できず、二の足を踏んで安易にショートステイの利用を調整しがちです。

 しかしこれは、地域包括ケアシステムの理念に逆行しているとは言えないでしょうか。本当に必要な介護サービスの提供は仕方がないでしょう。しかし同一のケースがあまりに多いと、国の思い描いている方向性が現状と乖離しているのではないかと思ってしまいます。

 雪国ならでは悩み、逆に夏の暑さに悩まされている県もあるかもしれません。例えば社会資源の構築には「地域の特色を知る」ということが欠かせないということは、主任介護支援専門員テキストにも書かれています。もちろん、研修でもよく耳にするでしょう。では具体的に何を、誰が行うのか。それが今必要です。

 まだ若くて元気に働いている人でも、夏は暑くて少し動いても汗が吹き出してしまいます。夢中で仕事をしていると水分を摂らないことも多く、頭がクラクラするときがあるかもしれません。雪が降ると出社前に雪かきを行い、寒い中ごみを集積場まで運ぶことも億劫。これが、高齢者だと命がけです。

 社会資源の構築が叫ばれている今、国の示すシステムに沿って行政がホームページに様々なチェック表や各種サービスをアップしています。しかし、季節や地域の特性に沿った独自の物は見当たりません。逆に言えば国が示しているものが揃えられているだけです。

 少子高齢化が急速に進んでスピード感が求められる今、季節の変化にこそ対応でき高齢者が自宅で暮らしていくことができる支援やサービスは、行政主導でしかできないと個人的に考えています。医療・介護・保険・地域一体の理想郷は一つではありません。そして、季節は巡るのです。

関連記事:認知症の人を在宅・地域でどう支えていくか?

関連記事:孤立した男性高齢者の住まいと支援

関連記事:日中独居高齢者がどんどん増える

キーワード: 在宅 , 独居 , 見守り

この記事はいかがでしたか?感想を残そう!

この記事の感想は?

大賛成 0
賛成 1
中立 0
反対 0
大反対 0

== オススメ介護求人 ==

みんなのコメント

コメントをもっと見る

こちらの記事もどうぞ

  1. 該当する記事はありません
ページの先頭に戻る