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「ショートステイに行った方が良い」とは言うのに、「退院おめでとう」とは言ってくれない

いよいよ退院、そして……

 退院初日と退院3日後にケアマネジャーが訪問しました。2回目の訪問である3日後は「もしかしたら利用するかもしれない」と、退院前に少しAさんが頭の片隅に入れておいてくれているはずの通所リハビリの理学療法士も同行。理学療法士はサービス利用になるかハッキリ決まっていない中でも、これまでの経緯を理解してくれた上で退院後の自宅での動きや介助方法を確認しに来てくれたのです。

 実際に退院してみて、ケアマネジャーは「そろそろ介護の大変さや麻痺のことを少し実感され、Aさんから相談があるのでは」と考えていました。しかしAさんはとても明るい声で、次のように言います。

 「聞いて聞いて。さっき、夫をシャワーさせたの。お風呂の入口の段差も立たせて壁によりかからせ、私が動かない方の足を持ち上げたのよ」

 さらにそれだけではなく、車の助手席に乗せてドライブもしてきたと言うのです。そしてさらに4点杖での歩行練習も、退院したその日から連日Aさんが付き添って廊下で行っているとのこと。

 同行した理学療法士は、してやられたという様子で笑っています。そして、「退院おめでとうございます。じゃあ、僕もやってみて良いでしょうか。奥さん、どのように旦那さんの介助と歩行練習を行っているのか、僕に教えてください」と言ったのです。

 するとAさんは得意げに、ベッドからの移乗介助や装具の取り付けの補助、歩行練習の介助をして見せます。そして理学療法士は、少し助言や手直しをしました。

 大方の予測に反して、どの介助も上手くできていました。ただし、拘縮防止の可動域運動だけは専門職がやった方が良さそう。その点に関しては、Aさんも理学療法士が夫の肘や膝を曲げ伸ばしする様子を見て、「やっぱりプロは違うわ」と感心したようです。

次のページは・・ 退院はおめでたい、介護申請は病院やケアマネのためじゃない

キーワード: リハビリ , 医療と介護の連携 , ケアマネジャー

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