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「この人のケアマネジャーは誰だ!?」〜ケアマネジャーのせいなのか〜

介護を必要とする高齢者に必要な介護サービスや支援を継続的に受けられるよう、自治体や各事業者との連絡、調整を図ることを主な業務とするケアマネジャー。今後、多職種、多機関との連携や地域における多種多様な社会資源のコーディネートなど、ケアマネ不要論が唱えられつつも、国や保険者がケアマネジャーに求める役割は年々大きくなっていると感じます。

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利用者に何か起きるとケアマネジャーのせいなのか

 以前、このようなことがありました。ある高齢者が飲酒して自転車を運転し、道路で転倒したのです。辺りには心配して集まった人たち、そして救急車の音で集まってきた野次馬で黒山の人だかり。たまたまその様子が事業所から見えたのですが、駆け付けた救急隊の第一声は次のようなものでした。

 「この人のケアマネジャーは誰ですか?分かる人はいますか?」

 転倒した方は泥酔状態で、話のつじつまも合っていない様子。しかし、自分の名前は答えることができていました。集まった人たちも近所の人ばかりなので、「〇〇さんだよね。家に奥さんがいるはずだ」などと話しています。ケアマネジャーの仕事をしている身としては、この状況にギクッとしてしまいました。

 認知症の方の徘徊ではこのようなこともありました。認知症で近所を徘徊しているAさん。万が一にも行方不明になってしまった時のため、市の事業である「認知症徘徊見守りネットワーク」への登録が検討されるケースです。

 しかしご家族の意見は「行方不明になったときに市の防災無線で放送されるのも、大騒ぎして探し回られるのも嫌だ」と、登録を強く拒否されました。担当のケアマネジャーも、家族に拒否された以上は無理に登録できません。近所の徘徊はあっても歩くルートや立ち寄り先は大体決まっているので、まだ検討がつくということもあり家族の意向を尊重して登録はしませんでした。

 しかし、いつもは1時間ほどで自宅に戻るはずのAさんが、2時間経っても戻りません。そのため、ご家族は警察に相談しました。するとその際にも、警察から次のように言われてしまったのです。

 「ケアマネジャーは何をしているんだ」

 ケアマネジャーとして、思い当たるいくつかの候補から、Aさんが立ち寄るであろう知り合いの家に連絡を取りました。結局、Aさんはその中の一軒の家に上がり込んで昼食を頂いており、無事に発見できました。

 この出来事について、後日、市内で行われたケアマネジャーの研修会で進行を務めた市の担当者から、「ケアマネジャーが慌てたケース」として紹介されました。名前こそ出しませんが、悪例として唐突に取り上げられてしまったのです。

次のページは・・ 家族がいても、ひとり暮らしでもケアマネジャーは生活全体を支えることはできない

キーワード: 地域包括ケアシステム , 認知症 , ケアマネジャー

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